日本装削師協会機関誌「蹄」No.242発行
日本装削蹄協会が発行する機関誌「蹄」が発行されました。
内容は日本装削蹄協会定時総会開催、平成24年度1級認定牛削蹄師資格者昇給研修会などです。
そして「技術と知識」コーナーでは当社が紹介されました!
by WASHIMI
日本装削蹄協会が発行する機関誌「蹄」が発行されました。
内容は日本装削蹄協会定時総会開催、平成24年度1級認定牛削蹄師資格者昇給研修会などです。
そして「技術と知識」コーナーでは当社が紹介されました!
by WASHIMI
ルーメンアシドーシスはルーメンの細菌(グラム陽性菌)が大量に死ぬことによって、大腸菌の乳房炎の時のように毒素(エンドトキシン)を発生させることは先月お話しました。では今月はエンドトキシンがなぜ蹄病を起こすのかについてお話します。
このエンドトキシンがヒスタミンという炎症物質を体の中で作らせます。花粉症の方は聞き覚えがあると思いますあのアレルギーを引き起こす厄介な奴です。ちなみにサバを生で食べると食あたりを起こすのもヒスタミンのせいです。サバの体内のヒスチジンが細菌の影響でヒスタミンに代わり食中毒になります。魚が痛む前に血抜きをして内臓を除去できれば刺身で食べられますが、個人的には〆サバも有りだと思いますが・・・。
話が横道にそれましたがこのヒスタミンは血液に乗って全身すべてに末端にまでいきわたります。蹄も例外ではなくヒスタミンの影響を受け蹄の角質を作る蹄真皮に炎症を引き起こします。(蹄の構造と名称は図1を参照してください)そのせいで蹄真皮の血流が悪くなり、浮腫が起こります。これが蹄葉炎です。急性の蹄葉炎では膨れ上がった蹄真皮は固い蹄鞘(ていしょう・蹄壁と蹄底の角質)の中では膨れることもできず激痛をもたらします。
図1 蹄の構造 フットケアガイドより引用
ルーメンアシドーシスによる慢性の蹄葉炎ではそれほど激しい症状は見られない代わりに、蹄底潰瘍や白線病などの蹄病となって現れます。蹄の角質は蹄縁、蹄冠、蹄葉、蹄底の4つの異なる蹄真皮から作られ、それらが合わさって全体の蹄が形成されます(図2)。血流の悪化は角質の形成とそれぞれの角質の結合に障害を起こし様々な蹄の病気を引き起こします。ルーメンアシドーシスに起因する代表的な蹄病である蹄底潰瘍と白線病について発生原因を簡単に説明します。
図 2 真皮の分布(斜め下から見た図)蹄縁(P)、蹄冠(C)、蹄葉(L)、蹄底(S)の真皮から、それぞれ別の角質が生成され、それが張り合わされて全体の蹄角質が形成されている。(テレビドクターより引用)
まずは蹄底潰瘍についてですが、蹄骨は蹄真皮と結合組織で吊り下げられた状態で固定されています。また蹄骨の後半と蹄真皮の間は蹄球枕(ていきゅうちん)というクッションで満たされ、衝撃の吸収をしています。蹄葉炎ではこれらの組織がもろくなり、さらに蹄骨はアーチ型をしているため体重が後ろ側の蹄骨にかかり沈下を起こして、蹄真皮が圧迫を受けて蹄底潰瘍が発生します。(図3)
図 3蹄底潰瘍のでき方 フットケアガイドより引用
白線病の原因は、蹄の形状にあります。蹄は升とは違い底からのねじれるような荷重には弱い形状になっており、さらに蹄葉炎による血行障害があれば白線の結合が弱くなり白線病が起こります。(図4)
図 4 白線病のモデル テレビドクターより引用
最終的に慢性蹄葉炎は放っておくと起立不能になり廃用になる可能性の高い病気です。それは姿勢異常により蹄が変形していくためです。蹄の構造上蹄尖部では蹄骨と蹄鞘の間が狭く、蹄真皮は蹄骨に挟まれて締め付けられます。そのため蹄葉炎による充血、浮腫は痛みや不快感を生じさせ、牛はかかとの方に体重をのせ写真1のような姿勢をとるようになります。
写真 1 フットケアガイドより引用
そうすると最終的には蹄は変形し写真2のようになります。このような姿勢や蹄では起立が困難となり、褥創(じょくそう)ができ、肢が腫れ最終的には立てなくなるでしょう。
牛は痛みには非常にがまん強い生き物です。痛みを見せること=肉食獣に襲われることにつながるからです。痛がっていた翌日には痛がる様子がなくなっていたっていうことはよく聞く話です。しかしそれは水面下で炎症が進行しているのかもしれません。蹄病は早期発見、早期治療が大原則です。少しの異常でも見逃さないことが肝要です。
写真 2 フットケアガイドより引用
さて三回にわたってルーメンアシドーシスの話をしてきましたが、ルーメンアシドーシスの危険性について理解していただけたでしょうか?今回でルーメンアシドーシスの話は一旦終了です。次回はアシドーシス繋がりで子牛の下痢についてお話したいと思います。
by とある獣医師
ホルスタインの仔牛が生まれたときの体重はどのくらいでしょうか?
40kgほどで生まれてきます。
それが成牛となる3年で600kg~650kgにも大きくなります。
650kg!大きいですね。
でもそれぞれ1/10してみましょう。
4000g(4kg)ほどで生まれて、大きくなると60kg~65kgになります。
こうしてみると人間の体重の変化と似ていますね。
ちなみに牛は一回の出産で1頭生まれます。
まれに双子の場合もありますよ^^
by EITARO(sato)
参考文献:日本乳業協会
日本で昔からいる牛を「日本在来牛」と言います。
日本在来牛の種類は、
●口之島牛(鹿児島県口之島に棲息、野生化牛)
●見島牛(山口県見島産、天然記念物)
見蘭牛(見島牛の雄とホルスタインの雌の交配 (F1))
●和牛(改良和種:外国種との交配)
褐毛和種(あかげわしゅ、熊本県・高知県主産、食肉用)
黒毛和種(農耕用・食肉用)
無角和種(山口県産、食肉用)
日本短角種(東北地方・北海道主産、食肉用)
その中の和牛に注目!
和牛(わぎゅう)とは明治時代に日本在来の牛に外国種を交配・改良した、食肉専門4品種の牛のこと
つまり、日本国産の牛を「和牛」と言うわけではない。ということになります。
by SAGA
参考資料 和牛 Wikipedia
4月5日に札幌は京王プラザホテルにて北海道牛削蹄師会通常総会が開催されました。
あわせて研修会と懇親会も行われました。
その様子をレポートします!
■研修会
北海道NOSAI 吉田様による「家畜共済事業と削蹄」の講演がありました。
■通常総会
北海道牛削蹄師会の通常総会です。
昨年度の報告と、今年度の予定や予算、そして新役員が決まりました。
阿部会長の挨拶。
ご来賓の紹介。
議長は北見市片山削蹄所の林さんにより総会は滞りなく進められました。
■懇親会
懇親会では新しい顔ぶれの挨拶、ほか技術の話題や近況について話が交わされました。
北海道家畜畜産物衛生指導協会 武内専務理事による乾杯。
北海道牛削蹄師会事務局の倉金さん(左下)がこの度退職されます。長い間ありがとうございました。
新会員の紹介(上・左下)、そして江別市久津間装蹄所の東海林さん(右下)のあいさつ。
いつもの3ショット!
北見市片山削蹄所の中原さんによる一本締めです。
みなさまお疲れ様でした!
by WASHIMI
先月に続きましてルーメンアシドーシスの時牛の体では何が起こっているのかをお話したいと思います。
通常時ルーメンでデンプンは微生物(ラクトバチルスなど)により乳酸に分解されます。乳酸はルーメンのpHが中性付近だと乳酸分解菌により速やかに酢酸やプロピオン酸などの揮発性脂肪酸(VFA)に分解されます。このVFAはルーメンの絨毛から吸収され牛のエネルギーとして利用されます。牛が健康であればデンプン質がルーメン内に入ってきて乳酸が生成されても反芻によって調整しpH6.5~7.0程度になり乳酸分解菌が活発に働けるpHに調整されます。
しかし、ルーメンマットの形成が不十分な状態でデンプンを多食したり、線維分が不足している粗飼料(水分含量の高いグラスサイレージなど)が給与されて反芻行動が行われなければ唾液による中和が起こらず、デンプンの分解により生成された乳酸により徐々にpHが低下していきます。乳酸を生成する微生物は酸性に非常に強く、菌の増殖速度も非常に速いのですが、反対に乳酸を分解する細菌や線維を分解する菌は酸性に非常に弱く増殖速度も遅いため乳酸を分解できずアシドーシスに拍車をかけます。また乳酸は強い酸でルーメンの絨毛を破壊し、生成されたVFAの吸収も妨げられます。これがアシドーシスの負の連鎖です。
皆さんもご存じと思いますが牛の重要なタンパク源はルーメンの微生物です。アシドーシスにより細菌のバランスが崩れると牛はタンパク不足に陥り痩せてきます。繁殖能力も低下します。更には乳量も減少してきます。ルーメン内に乳酸が多量になるとルーメンに大量の水が集まり、下痢お起こし脱水を引き起こします。
もっと深刻なことはルーメン内の微生物が死滅することによって慢性の大腸菌乳房炎のような状態になることです。どういうことかと言うと、ルーメン内の大腸菌の仲間のような菌(グラム陰性菌と言います)が放出する毒素(エンドトキシン)は、非常に強い毒性をもちます。ルーメンアシドーシスによって菌が死ぬことによって発生したエンドトキシンは、血流にのって肝臓に運ばれ解毒処理されます。
しかし、その量とスピードが肝臓の処理能力を超えたとき、全身に大量のエンドトキシンがまわります。こうなると大変です。肝機能、心機能、消化管機能に障害が起こります。ひどい場合は大腸菌の乳房炎のように突然死することもあります。肝炎、筋肉水腫もエンドトキシンが原因のひとつであると言われています。さらに卵巣に影響を及ぼし卵巣静止をおこし、また子宮に作用し不受胎の原因にもなります。
このように、ルーメンアシドーシスは何一ついいことは起こりません。ですからしっかり牛の状態を糞や毛艶、腹の凹み方などから把握してルーメンの状態を最適の状態に保つことが肝要です。
次回は削蹄所のコラムらしく蹄とアシドーシスの関係について触れてみたいと思います。
by とある獣医師
写真素材: Photo by (c)Tomo.Yun
牛の耳には仔牛の頃から両耳に黄色い耳標がついています。
耳標には10桁の番号が記載されておりどの牛かわかるようになっています。
鼻紋といって人間でいう指紋のように、鼻の紋を取り個体識別する方法もあります。
番号は6桁目~9桁目の4つが大きく記載されており、それ以外の桁は小さめに記載しています。
当社でも削蹄時の牛の把握は耳標の番号を利用し、畜主様へ情報提供をしています。
一般消費者にはあまりなじみがないようですが、身近な所ではスーパーの肉のパッケージに記載しています。高級な肉になるほど番号が記載されているようです。
また焼肉店でも入荷している肉の個体識別番号を掲示しているお店もあります。
牛情報はインターネットで確認できます。
牛の個体識別情報検索サービス
とあるメーカーではお菓子や食品に記載されている「製造所固有記号」から製造工場や製造ラインがわかるようになっていますが、牛もこうして調べられるのはとても安心ですね!
by EITARO(sato)
写真素材: Photo by (c)Tomo.Yun
日本装削蹄協会が発行する機関誌「蹄」が発行されました。
今号は昨年開催された第65回全国装削蹄競技大会、第54回全国牛削蹄競技大会の特集です。
大会の様子や各大会優勝者のインタビューです。
そして全国牛削蹄競技大会の優勝者は北海道北見市の武田守選手でした!
おめでとうございます!
by WASHIMI
牛が家畜化されたのは、新石器時代の紀元前六千年から紀元前五千年ごろの西アジアとみられいるようです。
紀元前六千年?今年は2013年ですからだいたい八千年ぐらいのお付き合いですよね?
ちなみに、日本では紀元前四百年ごろの遺跡から牛の骨が出土しているようです。八世紀から十世紀にかけて乳製品の製造も行なわれていたようです。
牛との関わりはこうしてみるとかなり古くからあったようですね。
by SAGA
私は道北のとある町で獣医師をしているものです。
菅原削蹄師からコラムの依頼があり、僭越ながらお受けすることになりました。
よろしくお願いします。
突然ですが皆さんルーメンアシドーシスってご存知ですか?
『そんなのは当然だ』とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが少しお付き合いください。
ルーメンアシドーシスは一般的に粗飼料に対して配合飼料(特にコーンなどの炭水化物飼料)が多いと発症すると言われています。
はたしてそれだけでしょうか?
現在は完ぺきに飼料設計されているTMRを給餌している農家さんも多いことと思います。
また分離給与を行っている農家さんでは飼料分析にはきちんと出しているし、飼料の給与順もきちんと守っている人が多いとか思います。しかし削蹄師に『蹄葉炎が多いですね』って言われたことはありませんか?本来はそのような飼養環境ではルーメンアシドーシスは起こりづらいはずです。ではなぜ起こるのでしょうか。
答えは単純です。飼料設計プログラムなどの機械が飼料を食べる牛ではないからです。
では牛の体では何が起きているのでしょう。牛の体で唯一アシドーシスを補正できるものは唾液です。
唾液を出すため必要なこと、それは反芻です。
牛の反芻を起こさせるには粗線維がルーメンの粘膜を刺激することが必要です。
分かりやすく言えば線維分の少ない高水分のサイレージだけでは線維質が足りず、消化スピードが速すぎるためルーメンの粘膜への刺激が足りません。結果として反芻が起こりにくくなります。このことにより唾液によるルーメンの酸性の中和が行われずアシドーシスになるというわけです。
ルーメンアシドーシスの症状としては軟便、腹を巻く(特にけん部の凹み)、削瘦などいろいろあります。
しかしもっと早くに表れる症状があります。実はアシドーシスはお腹が痛いそうです。しかもチクチクとした痛みらしく牛はとてもイライラするそうです。ですから『なんだか最近牛群が軟便で落ち着かないなぁ』と思ったらルーメンアシドーシスを疑ってみる必要もあるのではないでしょうか。
最後にルーメンアシドーシスの対処方ですがまずは粗線維の給与です。
TMR給与であれば乾草を混ぜるのが一番ですが、それが不可能であれば乾草を飼槽に置いておくだけでも十分です。
また分離給与であれば給与の合間(飼槽が空の時間)に乾草を給餌するのが良い方法かと思います。
牛は自分のお腹の調子を整えるために異常があれば自ら食べるはずです。できれば乾草は良質なものを選びましょう。
ぜひお試しあれ。
次回はルーメンアシドーシスの時、牛の体で何が起こるのかについてお話したいと思います。
by とある獣医師
写真素材: Photo by (c)Tomo.Yun
2013年2月16日、17日に行われた護蹄研究会に今年も参加してきました。
場所は、東京にある日本獣医生命科学大学
大学研究機関、獣医師、削蹄師などが全国から約100名集まりました。
●16日(土)
基調講演1・・・『牛蹄のCT検査:蹄骨の成長とは?』
基調講演2・・・『人情、牛に教えられた、削蹄人生』
蹄病治療シリーズ教育講演・・・『蹄底潰瘍の治り方』 / 『蹄の感染症による角質への影響』
●17日(日)
特別講演
『削蹄と関連する橈骨神経麻痺』
『黒毛和種子牛の手根関節前面の滑液囊炎』
過剰趾の摘出手術を実施したホルスタイン種子牛の多趾症
新生児牛に見られるナックル姿勢の整復と考察
消毒薬パコマも用いた蟻洞の治療効果の検証
タイストール牛舎飼養乳牛における趾皮膚炎発生の実態調査
フリーストール酪農場におけるフットバスを用いた趾皮膚炎対策
などなど、盛りだくさんな内容でした。
この護蹄研究会で改めて学んだことは、
・多くの蹄疾患の誘因となる蹄葉炎は蹄の外観上の異常を伴わず、静かに着実に進行する時期が存在する
・この静かに進む成長は、ホルスタイン搾乳牛の後肢蹄において宿命的に生じている
・加齢性の骨変化は蹄葉炎に関連した骨変化とも言える
・体調管理に基づく成長に伴う護蹄管理の重要性
・前後肢の全体的な力学的判断の必要性
・蹄底潰瘍は完治には平均2ヶ月間を要する病気であり、幹部を乾燥させるのでは無く、湿潤治療が完治を早める
などなどです。
これは、感想としての一部ですが、研究機関、獣医師、削蹄師の垣根をこえて学べる場所と考え、皆さんも是非参加してみてください。
by sugaWara
牛や人間の脳の重さを調べてみました。
グラフのオレンジの縦棒が脳の重さです。
人間がダントツに重いです。
青い折れ線グラフは脳化指数。
その体重に見合った脳の大きさに比べてどのくらいの脳を持っているかを示しています。
ですが「知能との詳細な関係は判明していない」とされているのであくまで目安となります。
by WASHIMI
参考資料
脳
脳化指数
牛といえば白黒柄を思い浮かべます。
ホルスタインという種類の牛がこの白黒模様で、日本では主に乳牛として飼われています。
ふと「黒地に白い模様なのか、白地に黒い模様なのか?」と疑問に思いました。
ほぼ白の、またはほぼ黒のホルスタインをみかけるからです。
調べてみると「黒地に白の模様」が正解のようです。
白黒パトカーはずっと白地に黒を塗っていると思っていました。
よく考えると下半分は黒色なので、上を白く塗るほうが簡単ですよね。
それに気づいたのが結構最近だったりするので鈍感さに自分でも驚いています^^;
by WASHIMI
焼肉のメニュー、地域で呼び方が違うようです。
本州:ハラミ
北海道:サガリ
どちらも牛の横隔膜ですが正確には部位が違うようです。
ハラミ→横隔膜背中側の薄い部分
サガリ→横隔膜肋骨側の厚い部分
本州生まれの自分としては、北海道の焼肉店で驚いたのがここでした!
by EITARO(sato)
参考文献 Wikipedia もつの分類
今週のコラムは豊富町の牧場を紹介します。
当社が訪問させて頂いている牧場です。
水鳥の飛来地として知られる豊富町の兜沼近くに位置しており、自然あふれる環境で牛たちは育っています。
牛の育て方や飼料にもこだわり、品質の高い牛乳を生産しています。
ホームページでは新鮮な牛乳のインターネット販売中!
楽天ランキングの上位受賞実績あり。
北の大地のおいしい牛乳。ぜひおすすめですよ!
豊富町 みさわ牧場 ホームページ
by WASHIMI
北海道牛削蹄師会の会誌「北の蹄 45号」が発行になりました。
内容は北見市片山削蹄所の武田さん優勝祝賀会、UHB「森崎博之のあぐり王国北海道」出演などです。
by WASHIMI
動物の平均体温はどのくらいでしょうか。
牛だけではなく様々な動物の体温を比較してみました。
人 ・・・ 36度
馬 ・・・ 37.5度
牛、犬、猫 ・・・ 38.5度
豚、やぎ、ひつじ ・・・ 39度
うさぎ ・・・ 39.5度
にわとり ・・・ 42度
こうして比較すると牛は人間の平熱より少し高いくらいでした。
ちなみにこの真冬の寒空のなか軽快に飛んでいるカラスは寒くないのだろうかと気になります。
調べてみると。
「外から見える羽は黒いが、皮膚に近いところの短い羽毛はダウンジャケットのように白く柔らかな羽毛で、寒さに非常に強く冬も平気で水浴びをする。 」
ということでやはりというか寒さ対策は羽毛がポイントでした!
by EITARO(sato)
参考文献
北陸農政局 畜産の不思議
Wikipedia ハシボソガラス
米国コーネル大学 C・ガード博士 特別セミナースライド紹介
この資料は、外国人牛削蹄師招聘として、2011年10月(茨城県、岡山県、宮城県)と2012年8月(青森県、北海道)に開催した米国コーネル大学のC・ガード博士のセミナー内容を一部転載したものです。
■アメリカ牛削蹄師会
・1990年ウィスコンシンで9名の削蹄師が集まり初会合
・1994年には全国組織となり、国内の120名が加入
・現在海外を含め600名の会員が加入し、その多くはアメリカとカナダ
・
■アメリカ牛削蹄師会ミーティング
・18ヶ月ごとに国内会議を開催
・2日間の教育講演
・1日間の現地での実技研修
・関連会社の製品展示
■アメリカの牛削蹄師と教育システム
・削蹄師の多くは正式な指導を受けていない
・削蹄師の多くは牛削蹄師会の非会員
・多くは個人(1人)開業だが、補助者を雇うこともある
・10名以上の削蹄師を雇うような大規模経営者が約50社ある
・畜主自身が削蹄することもある
・トレーニング用のコースも利用可能・・・多くは受講しない
・超大規模牧場では、従業員にトレーニングを受けさせるようだ
・多くの畜主は、跛行牛を治療する
■アメリカでの牛削蹄法
・全ての牛削蹄師は、移動型の枠場を持つ
・枠場の約20%は起立式、80%は横転式
・牛削蹄師の多くはグラインダーを使用
・蹄刀による仕上げ
・削蹄計画は様々
・小規模牧場・・・飼育乳牛150頭以下・・・年2回削蹄
・大規模牧場・・・飼育乳牛400頭以上・・・1から4週間毎
・一般的な目標は年2回削蹄
・年4回以上の削蹄を励行するケースもある
社団法人 日本装削蹄師会発行「蹄」2012/9 No.240 より抜粋
新年あけましておめでとうございます。
年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠に有り難うございました。
健やかな新年を迎えられたのも、
畜主様のご理解、獣医師の協力、同削蹄師の絆、関係者様のお力添え、
皆様のご協力あってのものだと感謝しております。
『牛の気持ちになって』という基本に立ち返って、地道に、ひとつずつ、目の前の
出来る事から取り組み、スタッフ一同、これまで以上に想いを一つにし、
今後も邁進して行く所存です。
本年も変わらぬお引き立てのほど宜しくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
株式会社 菅原道北削蹄所
菅原洋充
先日北見市の片山削蹄所との合同削蹄がありました。
今年の全国牛削蹄競技大会において全国優勝者を果たした武田さんも参加。
もちろん片山社長も全国大会優勝者です。
全国トップレベルの削蹄技術を学べる貴重な合同削蹄です。
削蹄後は懇親会です。
当日は片山社長の誕生日でした。おめでとうございます!
定期的に行われる合同削蹄。
日々の技術向上を目指します!
by WASHIMI