北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

fukusima Photo 4/26



Nikon D5000 Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor ED18-55mm F3.5-5.6GⅡ
photo by RIMU
霞ヶ城前喫茶店

2017-4-26 Category rimu, 風景フォト | Leave a Comment

Saff Photo




Nikon D5000 Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor ED18-55mm F3.5-5.6GⅡ
photo by Sugawara
鶴ヶ城をバックに

2017-4-16 Category rimu, 風景フォト | Leave a Comment

とある獣医師の独り言49

四月です。新年度が始まりました。ここ宗谷地方でも草地の雪が解け始め一部地面が見えているところもあります。本州では桜が開花したそうですが、この桜前線がこの宗谷にまで到達するまでに一か月半はかかります。日本はいかに南北に長いかがわかりますね。満開に咲いた桜を愛でながら一杯やれる時期が待ち遠しいです。

それでは本題です。前回は蹄底潰瘍と褥瘡はよく似ていて、血行障害による虚血性壊死(きょけつせいえし)だと言うところまでお話ししましたが、今月はその血行障害がなぜ起きるのかをお話ししていこうと思います。
蹄骨は前々回にお話ししたように、深屈腱に釣り上げられながら、蹄球枕の中に浮いているという非常に不安定な状態で存在しています。(図1)


図1 蹄の内部構造(フットケアガイドから引用 一部変更)

また、蹄骨はアーチ状をしていて、辺縁(赤〇)は尖っているので、この尖った蹄骨が何らかの原因で蹄底の真皮を圧迫することにより、真皮が血行障害となり、壊死し、脱落することで蹄底潰瘍の発生へとつながっていくのです(図2)。


図2 蹄底潰瘍の発生(フットケアガイドから引用 一部変更)

では、蹄骨の真皮の圧迫の原因は何でしょうか。それはいくつかあります。それを今月から数回に分けて少しずつ解説していきます。今回はお産と蹄底潰瘍の関係です。

◎お産を原因とする蹄底潰瘍
お産と蹄底潰瘍は無関係のような感じがしますが、実はそうではありません。上半身と下半身をつないでいる骨盤は、安定性を得るために通常は靭帯によって強固に固められています。しかし、妊娠し胎児が成長していくと、そのままの骨盤では胎児を出産することができません。出産するためには骨盤を締めている靭帯を緩め、産道広げる必要があります。その作用をするホルモンをリラキシンと言います。リラキシンのおかげで骨盤が緩み胎児が通る産道の確保ができるのです。しかし、このホルモンが骨盤の靭帯のみに作用すれば問題はないのですが、血液を介し全身の靭帯や腱にも影響してしまいます。その弊害の一つとして蹄底潰瘍が起こってしまうことがあるのです。つまり、リラキシンが蹄骨を釣り上げている深屈腱を緩めることで、蹄骨が沈下し、蹄真皮を圧迫してしまうのです。分娩後に蹄底潰瘍が多くみられるのはこの影響もあるのです。
対策としては、リラキシンを分泌させないわけにはいかないので、乾乳にする前に正しく削蹄を行い、少しでも蹄骨の沈下を防ぐことが重要です。

今月はここまでにします。ありがとうございました。

by とある獣医師

2017-4-3 Category とある獣医師の独り言, コラム | コメントは受け付けていません。

赤ベコPhoto




Nikon D5000 Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor ED18-55mm F3.5-5.6GⅡ
photo by RIMU
福島県にて

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