とある獣医師の独り言60
今月は牛の炭水化物の消化吸収についてお話ししていきます。
炭水化物の消化(牛の場合)
当然ですが、牛も口から炭水化物を摂取するわけですが、その消化は口に入った時点から人間のそれとは大きく異なります。牛は唾液の中に炭水化物を分解する酵素、唾液アミラーゼを持っていません。つまり牛は食べ物を口の中で咀嚼し唾液と混ぜることはせずに、ほぼ丸呑みします。丸呑みされた炭水化物は反芻動物の最も特徴的な器官第一胃(ルーメン)に入ります。牛のルーメン内には表1に代表される無数の微生物が存在し、牛の炭水化物の消化のメーンはこのルーメン微生物の消化つまり発酵に頼っています。彼らが炭水化物を分解発酵し、揮発性脂肪酸(VFA)=ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸を得ることで牛はエネルギーを得ることができるのです。ルーメン微生物の中には人間が植物繊維としてしか利用できないセルロースやデキストリンなどを分解し、炭水化物として利用できるようにしてくれるセルロース分解菌や可溶性繊維分解菌も存在します(表1)。セルロースと言えばティッシュペーパーで、デキストリンと言えば特定保健用食品(トクホ)の飲料に含まれる難消化性の繊維のことです。牛はティッシュも消化できるしトクホを摂取しても糖の吸収を穏やかにはしてくれないってことです。
話は逸れましたが、次回はルーメン微生物による発酵でできたVFAを牛はどう利用するか、そしてSARAの原因はどこにあるのかについてお話ししていきます。
表1 代表的なルーメン微生物と発酵物質と発酵産物
byとある獣医師
第31回昭和新山国際雪合戦
平成31年2月23、24日に第31回昭和新山国際雪合戦が壮瞥町昭和新山で開催されました。
当社の松原駿が所属するチーム「なよろ煮込みジンギスカン隊」が出場!
What’s Yukigassen
国境を越えたボーダレス・スポーツとして歴史を刻みつつある「YUKIGASSEN」。
現在10カ国で大会・イベントが行われ、その競技人口は世界へと広がりを見せている。チームは9名(出場は7名)の選手と1名の監督により編成。強い精神力と瞬時の状況判断力、そして巧みな戦術を生み出す知力が求められる。
敵の雪球から身を守るのは要砦シェルターと手に握る雪球のみ。シェルターに身を潜め、攻撃のチャンスをうかがう。敵陣のフラッグを奪うもよし、雪球で敵を倒し判定に持ち込むのもよし。白銀のコートには筋書きのない戦いとドラマが待っている!
第31回大会一般の部結果
■一般の部
・優勝 AS・SC(胆振支部)
・準優勝 第N回優勝札幌チーム(道央ブロック支部)
・3位 稲穂Blizzard(道央ブロック支部)、OZ(東海連盟)
・ベスト8 でぃくさんズ神出(道央ブロック支部)、JackBond$(道央ブロック支部)、あすとろうず。(道央ブロック支部)、DACS(道央ブロック支部)
・ベスト16 余暇研X(道央ブロック支部)、北軽ピーチ(群馬県連盟)、東部レイダース(岩手県連盟)、室蘭工大月光(胆振支部)、SATT(道央ブロック支部)、SJ松江(島根県連盟)、岐阜KCY(東海連盟)、駒沢野球部OB(胆振支部)
※以上16チームは第32回大会シード
応援団
by sugaWara
NEW移動式簡易枠場紹介
本日は、NEW移動式簡易枠場紹介を簡単ではございますが、ご紹介させていただきます。
photo by rimu imai