北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

Hokkaido Photo 11/24




Pentax MX-1
photo by EITARO (sato)
名寄公園にて

2016-11-24 Category rimu, 風景フォト | Leave a Comment

staff photo11/18




PENTAX WG-3 GPS
Photo by RIMU
事務所にて

2016-11-18 Category rimu, 風景フォト | Leave a Comment

staff photo 11/14



PENTAX WG-3 GPS
Photo by RIMU
興部の現場にて

2016-11-14 Category rimu, 風景フォト | 2 Comments

~道北護蹄会~2級認定牛削蹄師認定講習会・認定試験を受験しました。を追加しました。

2016-11-14 Category サイト更新情報 | Leave a Comment

~道北護蹄会~北海道獣医師会雑誌に道北護蹄会が紹介されました。を追加しました

2016-11-13 Category サイト更新情報 | Leave a Comment

Hokkaido Photo 11/2



Pentax MX-1
photo by EITARO (sato)
名寄公園にて

2016-11-2 Category eitaro, 風景フォト | Leave a Comment

~道北護蹄会~から第4回FCM開催のお知らせを追加しました

2016-11-2 Category サイト更新情報 | Leave a Comment

とある獣医師の独り言44



いつの間にか10月です。今年も残り3か月となってしまいました。地球温暖化の影響なのか異常気象なのかわかりませんが、ついこの前やっと暖かくなったと思ったらもう冬の便りが届きました。稚内で初雪が降ったそうです。平年より15日も早く去年よりも18日も早いそうです。温暖化なら寒いのくらいはゆっくり来てくれればいいのにと思ってしまうのは私だけでしょうか。

本題です。今月はSARAが原因で起こる病気、第四胃変位です。

◎第四胃変位
第四胃変位(DAと略します)は第四胃が正常な位置(おなかの真下 へその少し前位)から右側もしくは左側へ移動してしまうことで、消化に影響をきたす病気です。発見が遅れると四胃が捻じれ、死亡することもあります。酪農家なら誰しも一度は経験する、乳牛の職業病ともいえる病気です。
DAは第四胃の弛緩(しかん 収縮できずに緩むこと)と四胃運動の抑制により四胃内にガスがたまることが直接の原因とされています。その四胃の弛緩や運動抑制の原因は様々あり、乳熱による低カルシウムや子宮炎も原因の一つと言われていますが、いまだにはっきりと解明はされていません。その中でSARA(亜急性ルーメンアシドーシス)も重要な発生原因の一つとされています。

1、VFAや乳酸による影響
SARAの条件下ではVFA(揮発性脂肪酸、プロピオン酸や酢酸)や乳酸が大量に発生します。これら酸性物質を希釈するためにルーメン内には大量の水が入り込むことで、ルーメンの内容物は水っぽくなります。さらに元々SARA下ではセンイが不足している(ルーメンマットが出来ない)こともこの状態に拍車をかけます。この水分過多となったルーメン内容物はルーメン内でとどまることができないため、高濃度のVFA、乳酸を含んだ状態で四胃に流れ込みます。これらの酸が四胃の運動を抑制することでDA発症の原因になります。

2、エンドトキシンの影響
SARA下ではルーメン微生物が死滅することでエンドトキシンが産生されるということはお話ししてきましたが、このエンドトキシンも腸管すべての運動を抑制する作用があるため、四胃にも作用しDAの発生原因になります。子宮炎原因菌は大腸菌であることが多いため、子宮炎とDAを併発していることがよく見られるのはこのせいかもしれません。
 
四胃にガスがたまったからと言ってすべてがDAを発生するわけではありません。発症するにはガスが張ってほかの臓器より軽くなった四胃が入り込むスペースがお腹の中にあるかどうかで決まります。ですから、出産によってお腹に隙間ができる分娩後や、食欲不振に陥ってルーメンが小さくなる事で隙間できるケトーシスや乳房炎はDAの発症に注意が必要です。

今月は以上です。お付き合いありがとうございました。

byとある獣医師

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