本年ありがとうございました。
おかでさまで無事一年を終えることができました。
これもひとえに皆様方のご支援の賜物と感謝申し上げます。
また来年も何卒宜しくお願いいたします。
削蹄コラムも引き続きアップいたします。
どうぞ良い新年をお迎えくださいませ<(_ _)>
by WASHIMI
おかでさまで無事一年を終えることができました。
これもひとえに皆様方のご支援の賜物と感謝申し上げます。
また来年も何卒宜しくお願いいたします。
削蹄コラムも引き続きアップいたします。
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2010年もあと2日となりました。
皆様には、一方ならぬお世話を頂き感謝しております。
来年度も牛の健康を第一に考え、チームワークと技術向上を心に精進していきます。
皆様の健やかなる年明けに祈念申し上げます。
本年度、本当にお世話になり、有り難うございました。
すがわら
牛の削蹄とは足の蹄(ひづめ)を定期的に削ることです。
人間とおなじく爪が伸びるように牛も足の爪がのびてゆきます。
年2~3回切るのが望ましいですね。
牛といえば角。
角があると牛同士のケンカや人に対しても危険が増します。
蹄は定期的に切りますが角はどうでしょうか。
角の場合若いうちに角の組織を焼ききって生えてこない処理をおこないます。
そして処理を行わない牛は定期的な除角が必要となります。
もちろん当社は削蹄も除角も大丈夫。
爪も角もきちんと整えることで未然に危険を予防することができます。
牛のライフスタイルを日々サポートし、牛の良好な成長を見続けております!
by WASHIMI
牛や豚、そしてヤギの爪先は二つに分かれています。
一般に二つに分かれている蹄を偶蹄類と呼んでいます。
元々は5本の指があったものが進化の過程で大きな爪2本が進化し、残り3本が退化しています。
大きな牛の体重を二つの爪先x4本で支えています。
牛の足裏(爪の裏)をみると大きな爪2つの後に小さな爪2つがみえます。
残りの1本はもう少々体の近く側に残っています。
例えば馬の場合爪が1つ、残り4本は退化しています。
牛よりより早く走ることのできる馬。
生き残るための足の進化ですね。
数千年の時間を経て進化した蹄。
それ以上に短時間で様々な環境変化にされされている蹄。
柔軟に対応できない分、人間が適度なタイミングで処置をし環境変化に対応する必要があります。
蹄と環境変化の最適ポイントをご提案してゆくのも、わたくしたちの大切な仕事の一つです。
by WASHIMI
人間の三大疾病は「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」と言われています。
食生活や生活習慣の乱れ、そして免疫力が落ちるとめぐりめぐり心臓や脳やガンと繋がってゆきます。
では牛の場合どうでしょう。
牛の場合胃の中のpH(ペーハー)、つまり酸性かアルカリ性かによって体調が左右されます。
ふつうは中性に近いのですが、牧草飼料以外に乳量アップのための濃厚飼料(穀物類)が多くなると、
酸性が強くなってゆきます。
胃の中の酸性が強くなると体のバランスが崩れはじめます。
酸性の影響が血液に乗り全身をめぐり、症状として真っ先に爪先、蹄(ひずめ)に様々なかたちで現れてきます。
それほど蹄はデリケートでもあり、体調を表すバロメーターなのです。
蹄に現れた症状だけを削蹄で切除しても牛の健康状態は改善してゆきません。
それは人間も同じですね。
爪先を定期的にチェックし同時に環境や体調、そして免疫力をアップさせることで一つずつ解決してゆきます。
当社で削蹄した牛は、人間が医者にかかるのと同じく一頭一頭カルテ管理しております。
牛の体調経過と解決策もご提案してゆくのも、わたくしたちの大切な仕事の一つです。
by WASHIMI
牛の爪を切る削蹄師、経験と技術を兼ね備えた者にだけ与えられる称号。
それが「二級削蹄師」「一級削蹄師」「削蹄指導級」です。
社団法人 日本装蹄師会と北海道牛削蹄師会がそれぞれ公認しています。
二級は削蹄に携わりある程度の年数を経て受験資格が得られます。
次の一級はただ技術があるだけでは得られません。
7年以上削蹄に携わり、かつ高度な技術を兼ね備えてはじめて受験資格が得られます。
最後の削蹄指導級。
これは日本装蹄師会が認めた資格。
一級削蹄師であることはもちろん、日本装蹄師会からの推薦があってはじめて受験資格が得られます。
削蹄を日々向上させる技術と心、そして装蹄師会や削蹄師会運営に寄与することが必須なのです。
この度当社菅原宛に削蹄指導級の受験通知が届きました!
ありがとうございます。
もちろん受験案内が来ただけではまだ合格はしておりません。
ですが削蹄に対する姿勢を皆様に評価いただけた事、
まずはその期待に応えるべく来年2011年1月に栃木での試験へ旅立ちます。
来年は全国一の削蹄師を決める「牛削蹄競技大会」。
そして削蹄資格の最高峰「削蹄指導級」試験とイベントが重なりました!
すでに日々削蹄業務の合間を縫いながらも、削蹄指導級合格へ向け進化しつづける当社菅原です。
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今年は口蹄疫が流行した年でした。
ニュースでも大きな話題になっていましたので一度は聞いたことがあると思います。
もし感染した場合その動物は、熱や口の中や蹄の付け根に水ぶくれができるという症状が現れ、
感染した肉を食べたり、牛乳を食べてもヒトにうつることはありません。
口蹄疫を聞いたことがあってもそれが何か詳しくは知らない方が多いと思います。
★口蹄疫とは?
動物の爪先が二つに割れている、蹄(ひづめ)が二つになっている動物がかかる病気です。
一度感染するとその動物は殺さなければいけないという世界的な決まりがあります。
それは完全に治癒できる方法がまだ見つかっていなく、
根本的な解決方法がないため感染が広がってしまうためです。
日本では近年聞く病名ですが、ヨーロッパでは100年以上昔から口蹄疫との戦いの歴史でした。
北海道では10年前に1件のみ発見されましたが、今年はまだ北海道では発見されておりません。
当社でも清潔を心がけるために、ユニホームの衣類やカッパ、工具などの牛と触れる所の消毒を今まで以上に徹底していきます。
消毒薬は「クレンテ」または「パコマ」を使い細心の注意を払っております。
爪切りだけではなく、万全の体制で作業にのぞむのも当社の大切な仕事の一つです。
by WASHIMI
牛の爪切り削蹄。
日頃より技を積み重ね続ける削蹄師。
体力と集中力の融合した、牛と技術の真剣勝負。
飽くなき技の探求に日々精進。それは当社も同じ。
プロの中のプロ、職人の削蹄師が年に一度だけ一同に会します。
それが「全国牛削蹄協議会」です。
まさに削蹄のオリンピック。
誰もが全国大会に出場できる訳ではありません。
ここ北海道ではまず北海道牛削蹄競技大会が開催され、強豪がふるい落とされます。
相手は生き物、そうです人間の倍以上の大きさの牛です。
穏やかな牛から気性の荒い牛まで、どの牛を削蹄できるかは運次第。
プロにはそれは関係ありません。
どのような牛でも的確に見極め、正確かつ迅速な削蹄を行える者こそが優勝を勝ち取れるのです。
・・・
その中で全国大会に進めるのは何名か。
この北の地からはたったの4名。
とても狭き門です。
ですが当社の会長菅原は昨年度の「北海道大会・単独補てい部門」で上位3名に残りました。
そして「北海道大会・枠場部門」で当社の萩野と佐藤も上位入賞を勝ち取りました。
それは日頃の鍛錬が結果として現れる瞬間でした。
歓喜と安堵の気持ちはつかの間。
時待たずしてファイナルラウンドの全国大会へ菅原会長いざ出陣。
全国より選ばれた職人集う大会。
その張り詰めた空気は一触即発の緊張感。
菅原会長は最高のポテンシャルで臨み、全ての力を出し切ってきました。
目指す最優秀賞は惜しくも逃してしまいましたが、素晴らしい結果を残すことが出来、
ライバルでかつ盟友とも多く出会ってきました。
次回の全国大会は最優秀賞を勝ち取るべく、今はさらなる技術の向上と精神の集中の時です。
そして来年2月には全道大会が開催されます。
菅原会長はもちろん萩野と佐藤の当社3人は「北海道大会・単独補てい部門」に出場し、
その先にある全国大会最優秀賞を目指しています。
大会の喜ばしい結果をこのコラムでご報告できることを乞うご期待くださいませ!
by WASHIMI
牛のつめの病気「蹄病」と一口にいっても様々なものがあります。
なぜ蹄病になるのでしょうか?
・元々野生の牛が牛舎など硬い床や雑菌の多い場所で飼うこと
・本来の牧草飼料から穀類などの配合飼料への変化
今の牛たちの蹄病はこの2点が主な原因だと思われます。
皆さんが思っている以上に足はとてもデリケートになりつつあります。
食べ物が豊になると病気になりやすいのは人間でも同じですね!
牛はそれが足の先、蹄病へと形になって現れてきます。
ここ最近急増しそして比較的新しい蹄病が「ヘアリーアタック」という病気です。
ヘアリーアタックを簡単に説明すると、
PDD(皮膚炎)の原因菌が蹄真皮、蹄骨の侵食(食い荒らす)というものです。
他の病気で爪の真皮(これから爪になろうとする部分)が露出していると、そこから原因菌が侵食してゆきます。
牛は蹄病になったとしても本来備わっている自然治癒力で回復することができます。
それは大昔の自然放牧、そして獣医や削蹄師のいない当時は自然なことでした。
あらためて日々の飼料や環境を見直すことで本来の免疫力が回復し、
牛にも人にもやさしい環境づくりをご提案させて頂いております。
ただ爪を削蹄するのではなく、病気のある爪は適切な処置を施し、
牛への負担を軽減するのもわたくし達のお仕事です!
今となっては今年の猛暑も懐かしくさえ感じます。
ストーブなんてっ
いえいえ
北海道は、もうそんな季節です・・・
長らくお待たせしました!
当社オフィシャルサイトがスタートいたしました。
最新情報やコラム、風景フォトまで発信いたします。
今後ともよろしくお願いいたします^^