蹄のケア用品のご紹介
当社で使用している蹄のケア用品をご紹介します。
より良い蹄の状態を目指し、削蹄時のケアに努めています!
by WASHIMI
当社で使用している蹄のケア用品をご紹介します。
より良い蹄の状態を目指し、削蹄時のケアに努めています!
by WASHIMI
牛の爪を削る削蹄ですが、削蹄時に蹄(ひづめ)の状態が良くない牛がいます。
普段の削蹄では悪い部分の爪を取り除いて解決しますが、どうしても牛の歩行が思わしくない場合もあります。
そんな時は蹄底ブロック(ゲタ)の使用で牛の負担を軽減!!
牛の蹄は偶蹄類なので蹄の底面が2つに分かれているんですね。
その正常な方の蹄に蹄底ブロックを行い対応!
蹄底ブロックは蹄の形に合わせた厚さ1.5cmほどの木と強力ボンドで蹄と接着します。
そうすることで、痛いほうの蹄は宙に浮くことになるので、痛みは軽減され牛さんも一安心でした^^
by EITARO(sato)
蹄のことはぜひ当社「菅原道北削蹄所」まで!
by WASHIMI
蹄のことはぜひ当社「菅原道北削蹄所」まで!
by WASHIMI
毎日目にしている人間の爪。なぜ生えているんだろうとあらためて考えると、
・爪は指先の保護のためにある
・物をつかみ易くするためにある
・単に皮膚の延長
と思いがちです。
実は爪の下には毛細血管が集中しており、動脈と静脈の末梢部分が交差しているのです。
そして指を動かすことで爪がポンプの役割を果たし、静脈血を戻りやすくします。
なので爪を健康な状態で指先をよく動かすと血流がよくなって全身状態の改善につながります。
爪の生え際をマッサージするだけでもポンプ効果により血行がスムーズになるのです。
人間の爪は意外な役目をもっているんですね。
実は牛も同じなのです!
心臓から遠く離れた蹄は、どうしても血液の巡りが悪くなりがちです。
そこで蹄自体が歩くたびに負重による伸縮を繰り返し、ポンプの役割を果たし蹄の血液循環を促進しています。
蹄が伸び過ぎたり、変形したり、あるいは牛の運動量が少なくなると第二の心臓とも言うぺきこのポンプ作用も低下します。
その結果、蹄の健全性が損なわれて、様々な蹄病やトラブルが発生しやすくなります。
「蹄を伸ばしていても歩けているからそのままでもいいだろう・・・」
伸びた硬い蹄だけを見ていてはやはりそう思ってしまいますよね。
蹄と血行には相互関係があったのです。
健康な牛の成長には定期的な削蹄を、そして信頼できる認定牛削蹄師におまかせください!
by WASHIMI
口蹄疫は、牛、豚、羊、山羊、水牛等がかかり、伝染力が非常に強い家畜伝染病で、ひとたび発生すると家畜の生産性の低下や死亡等により甚大な被害を受けます。
平成22年4月に宮崎県で発生した口蹄疫では、多数の牛、豚等が被害に遭いました。また、現在も韓国、中国、モンゴル、ロシア等近隣諸国で口蹄疫が発生しています。
このため、生産者、行政、関係者が一体となった万全の対策で浸入防止に心がけ、早期発見、迅速な防疫措置(発生地域の家畜移動制限、発生農場や車両の消毒及び感染家畜のとう汰と埋却等)に努めることが必要です。
症状は、牛、豚、羊に共通して、急に熱を出す、食欲がなくなる、複数の個体が異常を示す他、以下の変化がみられます。
●牛の場合
症状の写真はこちら
・よだれを沢山たらす(写真1)。
・唇、歯ぐき、舌、蹄及び乳房周囲の皮膚に水庖ができ、すぐ破れてびらんや潰瘍になる。
①唇や歯ぐき、舌に水庖(写真2)や潰瘍(写真3)ができると、痛くて物が食べられなくなる。
②蹄の周りに水庖、潰瘍(写真4)ができると、痛くて歩くのをいやがる。
③乳房に水庖(写真5)、潰瘍(写真6)ができると、泌乳量が急激に減少する。
なお、感染しても症状は多様で、必ずしもこのような症状や病変が見られない場合もあります。
出典:社団法人 中央畜産会 口蹄疫から家畜を守るために
人間の三大疾病は「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」と言われています。
食生活や生活習慣の乱れ、そして免疫力が落ちるとめぐりめぐり心臓や脳やガンと繋がってゆきます。
では牛の場合どうでしょう。
牛の場合胃の中のpH(ペーハー)、つまり酸性かアルカリ性かによって体調が左右されます。
ふつうは中性に近いのですが、牧草飼料以外に乳量アップのための濃厚飼料(穀物類)が多くなると、
酸性が強くなってゆきます。
胃の中の酸性が強くなると体のバランスが崩れはじめます。
酸性の影響が血液に乗り全身をめぐり、症状として真っ先に爪先、蹄(ひずめ)に様々なかたちで現れてきます。
それほど蹄はデリケートでもあり、体調を表すバロメーターなのです。
蹄に現れた症状だけを削蹄で切除しても牛の健康状態は改善してゆきません。
それは人間も同じですね。
爪先を定期的にチェックし同時に環境や体調、そして免疫力をアップさせることで一つずつ解決してゆきます。
当社で削蹄した牛は、人間が医者にかかるのと同じく一頭一頭カルテ管理しております。
牛の体調経過と解決策もご提案してゆくのも、わたくしたちの大切な仕事の一つです。
by WASHIMI
今年は口蹄疫が流行した年でした。
ニュースでも大きな話題になっていましたので一度は聞いたことがあると思います。
もし感染した場合その動物は、熱や口の中や蹄の付け根に水ぶくれができるという症状が現れ、
感染した肉を食べたり、牛乳を食べてもヒトにうつることはありません。
口蹄疫を聞いたことがあってもそれが何か詳しくは知らない方が多いと思います。
★口蹄疫とは?
動物の爪先が二つに割れている、蹄(ひづめ)が二つになっている動物がかかる病気です。
一度感染するとその動物は殺さなければいけないという世界的な決まりがあります。
それは完全に治癒できる方法がまだ見つかっていなく、
根本的な解決方法がないため感染が広がってしまうためです。
日本では近年聞く病名ですが、ヨーロッパでは100年以上昔から口蹄疫との戦いの歴史でした。
北海道では10年前に1件のみ発見されましたが、今年はまだ北海道では発見されておりません。
当社でも清潔を心がけるために、ユニホームの衣類やカッパ、工具などの牛と触れる所の消毒を今まで以上に徹底していきます。
消毒薬は「クレンテ」または「パコマ」を使い細心の注意を払っております。
爪切りだけではなく、万全の体制で作業にのぞむのも当社の大切な仕事の一つです。
by WASHIMI
牛のつめの病気「蹄病」と一口にいっても様々なものがあります。
なぜ蹄病になるのでしょうか?
・元々野生の牛が牛舎など硬い床や雑菌の多い場所で飼うこと
・本来の牧草飼料から穀類などの配合飼料への変化
今の牛たちの蹄病はこの2点が主な原因だと思われます。
皆さんが思っている以上に足はとてもデリケートになりつつあります。
食べ物が豊になると病気になりやすいのは人間でも同じですね!
牛はそれが足の先、蹄病へと形になって現れてきます。
ここ最近急増しそして比較的新しい蹄病が「ヘアリーアタック」という病気です。
ヘアリーアタックを簡単に説明すると、
PDD(皮膚炎)の原因菌が蹄真皮、蹄骨の侵食(食い荒らす)というものです。
他の病気で爪の真皮(これから爪になろうとする部分)が露出していると、そこから原因菌が侵食してゆきます。
牛は蹄病になったとしても本来備わっている自然治癒力で回復することができます。
それは大昔の自然放牧、そして獣医や削蹄師のいない当時は自然なことでした。
あらためて日々の飼料や環境を見直すことで本来の免疫力が回復し、
牛にも人にもやさしい環境づくりをご提案させて頂いております。
ただ爪を削蹄するのではなく、病気のある爪は適切な処置を施し、
牛への負担を軽減するのもわたくし達のお仕事です!