削蹄とは

■伸びすぎた蹄を切削することで、本来の蹄形を維持し、安定した立ち方と歩き方を改善し、余分なエネルギーの消耗を抑えます。

■負重の片寄りを防ぎ、苦痛を取り除き、蹄病の発生を抑えます。

■蹄のポンプ作用が回復し、蹄内部の血液循環が活性化して、丈夫な蹄を作ります。

削蹄の効果

牛の人工的な改良や、放牧が主だった昔との環境の違いにより、定期的かつ適切な削蹄は、牛の生産性、繁殖率、耐用年数の維持向上に極めて重要であると思います。
蹄と栄養の関係、牛舎構造と削蹄方法、どちらも大変重要な関連性があります。
現状を把握することにより目的と方法が生まれ、蹄だけではなく、牛を取り巻く環境、蹄を取り巻く組織を知ることが蹄を護ること、牛を護ることと考えます。

そこで、次のような削蹄を心がけています。

蹄にも牛の個体差があります。後肢蹄のほとんどが不揃いで、大きさが違います。蹄骨の大きさも違います。
外蹄には大きな力が加わるため、成長が早く蹄形が大きくなり蹄の壁も厚くなってきたと考えられます。
それをふまえ、蹄形の検査をし、縦経を短削。床に対して肢が垂直になるよう蹄を削り、肢に垂直な面を内外蹄そろえる為、大きい蹄から大きく削り、大きい蹄に合わせる為、小さい蹄は小さく削る。蹄負面の面積を同じように近づけるため、土踏まずの取り方も加減し、蹄形の維持に努めます。

内外蹄をできるだけ対称に削り、負重を 内蹄50:50外蹄 でバランス良く負重させると、肢のストレスは激減します。
この工程を迅速かつ的確に行うことで牛の全体的ストレスの解消に繋がることでしょう。

■削蹄の効果
・安定した立ち方と歩行の確保
・食欲の増進
・健全な生活行動の確保
・蹄病の予防

㈱菅原道北削蹄所 菅原洋充

削蹄通信アーカイブ

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