Hokkaido Photo 4/29
Apple iPhone 5
photo by SHUN
春の利尻富士
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photo by SHUN
春の利尻富士
お待たせしました。
年2回発行の当社削蹄通信。2013春号を発行しました。
おかげさまで第5号の発行です。
今回も牛の情報から当社の紹介まで充実の内容です。
順次畜主様、関係機関へお渡しとなりますのでよろしくお願いします!
by WASHIMI
Nikon D80 Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
photo by sugaWara
猿払で素敵な仲間が増えました。
Nikon D80 Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
photo by sugaWara
幌延町下沼より
Nikon D80 Nikon AF NIKKOR 80-200mm f/2.8 ED
photo by sugaWara
抜海付近より利尻富士
日本で昔からいる牛を「日本在来牛」と言います。
日本在来牛の種類は、
●口之島牛(鹿児島県口之島に棲息、野生化牛)
●見島牛(山口県見島産、天然記念物)
見蘭牛(見島牛の雄とホルスタインの雌の交配 (F1))
●和牛(改良和種:外国種との交配)
褐毛和種(あかげわしゅ、熊本県・高知県主産、食肉用)
黒毛和種(農耕用・食肉用)
無角和種(山口県産、食肉用)
日本短角種(東北地方・北海道主産、食肉用)
その中の和牛に注目!
和牛(わぎゅう)とは明治時代に日本在来の牛に外国種を交配・改良した、食肉専門4品種の牛のこと
つまり、日本国産の牛を「和牛」と言うわけではない。ということになります。
by SAGA
参考資料 和牛 Wikipedia
Canon EOS Kiss Digital Canon EF50mm F1.8 II
photo by WASHIMI
今日のスタッフ
若き日の佐賀玲くん!
今には無い爽やかな顔ですね~
遠近法によりイトウが大きく見えます(笑
PENTAX Optio H90
photo by WASHIMI
名寄の午後の太陽
4月5日に札幌は京王プラザホテルにて北海道牛削蹄師会通常総会が開催されました。
あわせて研修会と懇親会も行われました。
その様子をレポートします!
■研修会
北海道NOSAI 吉田様による「家畜共済事業と削蹄」の講演がありました。
■通常総会
北海道牛削蹄師会の通常総会です。
昨年度の報告と、今年度の予定や予算、そして新役員が決まりました。
阿部会長の挨拶。
ご来賓の紹介。
議長は北見市片山削蹄所の林さんにより総会は滞りなく進められました。
■懇親会
懇親会では新しい顔ぶれの挨拶、ほか技術の話題や近況について話が交わされました。
北海道家畜畜産物衛生指導協会 武内専務理事による乾杯。
北海道牛削蹄師会事務局の倉金さん(左下)がこの度退職されます。長い間ありがとうございました。
新会員の紹介(上・左下)、そして江別市久津間装蹄所の東海林さん(右下)のあいさつ。
いつもの3ショット!
北見市片山削蹄所の中原さんによる一本締めです。
みなさまお疲れ様でした!
by WASHIMI
先月に続きましてルーメンアシドーシスの時牛の体では何が起こっているのかをお話したいと思います。
通常時ルーメンでデンプンは微生物(ラクトバチルスなど)により乳酸に分解されます。乳酸はルーメンのpHが中性付近だと乳酸分解菌により速やかに酢酸やプロピオン酸などの揮発性脂肪酸(VFA)に分解されます。このVFAはルーメンの絨毛から吸収され牛のエネルギーとして利用されます。牛が健康であればデンプン質がルーメン内に入ってきて乳酸が生成されても反芻によって調整しpH6.5~7.0程度になり乳酸分解菌が活発に働けるpHに調整されます。
しかし、ルーメンマットの形成が不十分な状態でデンプンを多食したり、線維分が不足している粗飼料(水分含量の高いグラスサイレージなど)が給与されて反芻行動が行われなければ唾液による中和が起こらず、デンプンの分解により生成された乳酸により徐々にpHが低下していきます。乳酸を生成する微生物は酸性に非常に強く、菌の増殖速度も非常に速いのですが、反対に乳酸を分解する細菌や線維を分解する菌は酸性に非常に弱く増殖速度も遅いため乳酸を分解できずアシドーシスに拍車をかけます。また乳酸は強い酸でルーメンの絨毛を破壊し、生成されたVFAの吸収も妨げられます。これがアシドーシスの負の連鎖です。
皆さんもご存じと思いますが牛の重要なタンパク源はルーメンの微生物です。アシドーシスにより細菌のバランスが崩れると牛はタンパク不足に陥り痩せてきます。繁殖能力も低下します。更には乳量も減少してきます。ルーメン内に乳酸が多量になるとルーメンに大量の水が集まり、下痢お起こし脱水を引き起こします。
もっと深刻なことはルーメン内の微生物が死滅することによって慢性の大腸菌乳房炎のような状態になることです。どういうことかと言うと、ルーメン内の大腸菌の仲間のような菌(グラム陰性菌と言います)が放出する毒素(エンドトキシン)は、非常に強い毒性をもちます。ルーメンアシドーシスによって菌が死ぬことによって発生したエンドトキシンは、血流にのって肝臓に運ばれ解毒処理されます。
しかし、その量とスピードが肝臓の処理能力を超えたとき、全身に大量のエンドトキシンがまわります。こうなると大変です。肝機能、心機能、消化管機能に障害が起こります。ひどい場合は大腸菌の乳房炎のように突然死することもあります。肝炎、筋肉水腫もエンドトキシンが原因のひとつであると言われています。さらに卵巣に影響を及ぼし卵巣静止をおこし、また子宮に作用し不受胎の原因にもなります。
このように、ルーメンアシドーシスは何一ついいことは起こりません。ですからしっかり牛の状態を糞や毛艶、腹の凹み方などから把握してルーメンの状態を最適の状態に保つことが肝要です。
次回は削蹄所のコラムらしく蹄とアシドーシスの関係について触れてみたいと思います。
by とある獣医師
写真素材: Photo by (c)Tomo.Yun
PENTAX Optio H90
photo by WASHIMI
社内通称「イージー」(巨大ニッパー)の刃先研ぎ。
東神楽町の牧場にて。