北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

「北の蹄 第46号」発行になりました

北海道牛削蹄師会の会誌「北の蹄 46号」が発行になりました。
今号より紙面の紙質アップやレイアウトが見やすくなりました。
内容は春に開催された北海道牛削蹄師会総会の様子、リレー通信削蹄への道コーナーでは当社渡辺が掲載です!

by WASHIMI



2013-6-27 Category コラム, 削蹄師会 | Leave a Comment

士別市のソフトクリーム店の紹介

士別市西士別にある峯田牧場。
こちらの牧場様は当社で削蹄させて頂いています。
なんと今シーズンより「峯田牧場のソフトクリーム」がオープンしました。!


峯田牧場で生産した牛乳と、沖縄産黒糖だけで作っているソフトクリーム。
卵やその他の添加物は使用していないのです!



気にある味ですが、甘さ控えめだから牛乳のおいしさが際立ちます。
なによりダイエットしている方にもおすすめですね。
当社スタッフも絶賛の美味しさでした!

ソフトクリームだけでなくバターなどの乳製品もありますよ。
士別市近郊に来られた際はぜひ^^

by WASHIMI


●メニュー
ソフトクリーム ・・・ 300円
まろやかバター 200g ・・・ 1,500円

営業時間: AM10:00~日没近くまで
定休日: 不定休
住所: 士別市西士別(士別市街より国道239号線を温根別方面に進み、学田峠を降りたあたりの左のピンク色の建物が目印!)


大きな地図で見る

2013-6-17 Category お店, コラム | Leave a Comment

削蹄師の技術交流



北海道牛削蹄師会の事務局田島さん、富良野市ライズ代表の沖田さんとスタッフの皆さん、
雄武町豊栄削蹄の牧島さん、そして当社メンバーが名寄に集まりました。

普段現場に忙しいですが、削蹄の技術交流ができました。
ありがとうございます!

by WASHIMI

2013-6-11 Category コラム, 削蹄師会 | 2 Comments

削蹄講習会を行いました


先週5月29日に当社菅原が講師として削蹄講習会を行いました。
場所は旭川の農業会館です。



南は美瑛町から北は中川町までをエリアとする上川中央NOSAIと上川北NOSAI。
2つのNOSAIに所属する若手獣医師の会「上川青年獣医師臨床研究会」にてこの度講習会をさせていただきました。



講習内容は「牛が喜ぶ削蹄のいろは」です。
当社の紹介にはじまり、削蹄の種類、削蹄作業の流れ、削蹄の必要性と効果を資料と映像で講演しました。
その後、質疑疑応答では意見が交わされました。

場所を移し懇親会も行われ、日ごろ獣医師とは顔を合わす機会があってもじっくりお話する時間が取れないものです。
ですが牛や蹄について獣医師から見た専門的な情報交換が出来たことを感謝いたします。

by WASHIMI

2013-6-3 Category コラム, 講習会 | 5 Comments

とある獣医師の独り言4

今回はアシドーシス繋がりで子牛のアシドーシスについてお話します。

親牛のアシドーシスは炭水化物の一胃での異常発酵および唾液による中和不全によっておこることは前回までに説明しましたが、哺乳している子牛には炭水化物は給与されていないのになぜアシドーシスになのでしょうか?

その発生要因は大きく二つに分けられます。一つは一胃にミルクが流れ込みミルクが異常発酵し乳酸が産生されるケースと、ミルクの消化吸収の過程が通常通り行われず腸管でミルクが異常発酵をおこすケースです。

まず始めに正常なミルクの消化吸収のされ方について簡単に説明します。親牛と違い子牛は食道と三胃の間に第二胃溝(食道溝)という溝が走っており、乳首でミルクを飲むことによりこの溝が閉じてストローの形となり、ミルクは第一胃・第二胃、三胃を素通りして四胃に到達します。(第二胃溝反射といいます)そこで四胃から分泌される消化酵素(レンニンまたはキモシンとも言います。)により凝乳しカードというミルクの塊とホエーという水分に分解されます。

牛乳からチーズが作られる過程と一緒ですね。分離されたホエーは初乳の時には特に重要で子牛の感染防御に欠かせない免疫グロブリンが大量に含まれています。そのグロブリンは四胃から速やかに流れ小腸で吸収され血流に乗り全身に行きわたります。このことにより細菌、ウイルスなどからの感染に対して無防備な生まれたての子牛を防御します。一方、塊となったミルクの栄養成分であるカードは固体になることにより液体のままのミルクよりもゆっくりと時間をかけることにより、異常発酵を受けずに吸収されていきます。これが正常なミルクの消化吸収の過程です。


ではなぜ一胃に流れるのでしょうか?いくつか原因があります。

① 食道カテーテルでの哺乳
子牛自らがミルクを飲まなかった場合にカテーテルを直接食道に入れて飲ませることがあると思います。しかしこれは第二胃溝反射が起こらないため一胃に流入しやすくなってしまいます。
② ミルクの温度・濃度
ミルクでは第二胃溝は起こりますが水では起こりません。この理由は何でしょうか?それは温度と濃度です。つまり加温不足のミルクや濃度が薄いミルクだった場合には一胃に流入する可能性が高くなります。
③ 哺乳の量
一度に大量のミルクを与えた場合には四胃から逆流が起こり一胃に流入することも有ります。体格の小さな牛は四胃も小さいため、牛の大きさに合わせた適度な量を数回に分けて給与する必要があります。
④ バケツでの哺乳
第二胃溝反射の基本は乳首で飲むことでありバケツで飲んだ場合にも反射が起こり辛くなるため一胃に流入する可能性があります。一方、凝乳しない原因も一胃への流入と同様にバケツによる哺乳や、ミルクの温度、濃度の間違い、一度に多量のミルクを与えるなどが考えられます。

どちらのケースでもアシドーシスとなった子牛は親牛のルーメンアシドーシスと同様に腸管へ水が流入することにより下痢をし、最初は非感染性の下痢であっても長期にわたることにより腸管の粘膜が荒れ、そこにウイルスや細菌・原虫などが住み着き感染性の下痢へと変化します。また栄養の吸収不足による抵抗力の低下が病状の悪化に拍車をかけます。

これが哺乳時期のアシドーシスに起因する下痢症のおおまかな発生原因です。意外と人間側の要因が多いと思いませんか?さらには哺乳器具の消毒や洗浄が不完全な場合は細菌が増殖してさらに悪化させます。飼われている環境については言うまでも有りません。

本来牛は非常に丈夫な生き物です。しかし人間が正しい知識を持たず間違った飼い方をすると簡単に病気になってしまうということを理解していただけるとありがたいです。


by とある獣医師

フォト素材:blue eyes photographies

牛の妊娠期間は?

個体により差がありますが、ホルスタインで約280日、黒毛和種で約285日です。和牛の方が5日くらい長いです。

by EITARO(sato)
資料文献:十勝NOSAI 牛の繁殖
イラスト素材:イラストわんパグ

2013-6-2 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

草から牛乳

毎日牛を見ていると、美味しそうにモリモリ牧草を食べています。
人間やペットの犬などは、野菜は食べるけど主食ではないのに牛は主に牧草を食べて牛乳を出しています。
草を食べて乳を出す。
何で主に草食べて???

早速ネットで調べてみました。
人や犬などの単胃動物は草の主成分であるセルロースの分解酵素を分泌できないので草を有効なエネルギー源にはできません。

牛などの反芻動物もセルロースの分解酵素は分泌できませんが、第一胃(ルーメン)には、数えきれないほど多くの種類の細菌や原生動物がいるようです。

これらの微生物の中にセルロースの分解酵素を分泌するものがいて、牛が食べた草を分解してくれるので牛は草をエネルギー源として有効に利用できるのだそうです。

by SAGA

写真素材:susivinh

2013-5-22 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

日本装削師協会機関誌「蹄」No.242発行



日本装削蹄協会が発行する機関誌「蹄」が発行されました。
内容は日本装削蹄協会定時総会開催、平成24年度1級認定牛削蹄師資格者昇給研修会などです。
そして「技術と知識」コーナーでは当社が紹介されました!

by WASHIMI

2013-5-16 Category コラム, 削蹄師会 | Leave a Comment

とある獣医師の独り言3

ルーメンアシドーシスはルーメンの細菌(グラム陽性菌)が大量に死ぬことによって、大腸菌の乳房炎の時のように毒素(エンドトキシン)を発生させることは先月お話しました。では今月はエンドトキシンがなぜ蹄病を起こすのかについてお話します。

このエンドトキシンがヒスタミンという炎症物質を体の中で作らせます。花粉症の方は聞き覚えがあると思いますあのアレルギーを引き起こす厄介な奴です。ちなみにサバを生で食べると食あたりを起こすのもヒスタミンのせいです。サバの体内のヒスチジンが細菌の影響でヒスタミンに代わり食中毒になります。魚が痛む前に血抜きをして内臓を除去できれば刺身で食べられますが、個人的には〆サバも有りだと思いますが・・・。

話が横道にそれましたがこのヒスタミンは血液に乗って全身すべてに末端にまでいきわたります。蹄も例外ではなくヒスタミンの影響を受け蹄の角質を作る蹄真皮に炎症を引き起こします。(蹄の構造と名称は図1を参照してください)そのせいで蹄真皮の血流が悪くなり、浮腫が起こります。これが蹄葉炎です。急性の蹄葉炎では膨れ上がった蹄真皮は固い蹄鞘(ていしょう・蹄壁と蹄底の角質)の中では膨れることもできず激痛をもたらします。

図1 蹄の構造 フットケアガイドより引用



ルーメンアシドーシスによる慢性の蹄葉炎ではそれほど激しい症状は見られない代わりに、蹄底潰瘍や白線病などの蹄病となって現れます。蹄の角質は蹄縁、蹄冠、蹄葉、蹄底の4つの異なる蹄真皮から作られ、それらが合わさって全体の蹄が形成されます(図2)。血流の悪化は角質の形成とそれぞれの角質の結合に障害を起こし様々な蹄の病気を引き起こします。ルーメンアシドーシスに起因する代表的な蹄病である蹄底潰瘍と白線病について発生原因を簡単に説明します。

図 2 真皮の分布(斜め下から見た図)蹄縁(P)、蹄冠(C)、蹄葉(L)、蹄底(S)の真皮から、それぞれ別の角質が生成され、それが張り合わされて全体の蹄角質が形成されている。(テレビドクターより引用)



まずは蹄底潰瘍についてですが、蹄骨は蹄真皮と結合組織で吊り下げられた状態で固定されています。また蹄骨の後半と蹄真皮の間は蹄球枕(ていきゅうちん)というクッションで満たされ、衝撃の吸収をしています。蹄葉炎ではこれらの組織がもろくなり、さらに蹄骨はアーチ型をしているため体重が後ろ側の蹄骨にかかり沈下を起こして、蹄真皮が圧迫を受けて蹄底潰瘍が発生します。(図3)

図 3蹄底潰瘍のでき方 フットケアガイドより引用



白線病の原因は、蹄の形状にあります。蹄は升とは違い底からのねじれるような荷重には弱い形状になっており、さらに蹄葉炎による血行障害があれば白線の結合が弱くなり白線病が起こります。(図4)

図 4 白線病のモデル テレビドクターより引用



最終的に慢性蹄葉炎は放っておくと起立不能になり廃用になる可能性の高い病気です。それは姿勢異常により蹄が変形していくためです。蹄の構造上蹄尖部では蹄骨と蹄鞘の間が狭く、蹄真皮は蹄骨に挟まれて締め付けられます。そのため蹄葉炎による充血、浮腫は痛みや不快感を生じさせ、牛はかかとの方に体重をのせ写真1のような姿勢をとるようになります。

写真 1 フットケアガイドより引用



そうすると最終的には蹄は変形し写真2のようになります。このような姿勢や蹄では起立が困難となり、褥創(じょくそう)ができ、肢が腫れ最終的には立てなくなるでしょう。

牛は痛みには非常にがまん強い生き物です。痛みを見せること=肉食獣に襲われることにつながるからです。痛がっていた翌日には痛がる様子がなくなっていたっていうことはよく聞く話です。しかしそれは水面下で炎症が進行しているのかもしれません。蹄病は早期発見、早期治療が大原則です。少しの異常でも見逃さないことが肝要です。

写真 2 フットケアガイドより引用


さて三回にわたってルーメンアシドーシスの話をしてきましたが、ルーメンアシドーシスの危険性について理解していただけたでしょうか?今回でルーメンアシドーシスの話は一旦終了です。次回はアシドーシス繋がりで子牛の下痢についてお話したいと思います。

by とある獣医師

仔牛の生まれたときの体重は?

ホルスタインの仔牛が生まれたときの体重はどのくらいでしょうか?
40kgほどで生まれてきます。

それが成牛となる3年で600kg~650kgにも大きくなります。
650kg!大きいですね。

でもそれぞれ1/10してみましょう。
4000g(4kg)ほどで生まれて、大きくなると60kg~65kgになります。
こうしてみると人間の体重の変化と似ていますね。

ちなみに牛は一回の出産で1頭生まれます。
まれに双子の場合もありますよ^^

by EITARO(sato)

参考文献:日本乳業協会

2013-5-3 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

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