北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

オホーツク削蹄講習会に参加して



平成27年8月26日(水)
オホーツク農業共済組合本所にて
オホーツク管内の削蹄有志開催による講習会が行われました。
酪農関係者、獣医師、削蹄師、46名が参加。、
14:00~獣医師による蹄に纏わる講義があり、16:00~死蹄による削蹄講習。
削蹄講習では、蹄の中を知ることで頷く参加者が多くみられ、大変内容のある講習に一同納得の模様でした。





photo by sugaWara

2015-9-4 Category コラム, 講習会 | Leave a Comment

~ホルスタインの子牛の悲しい運命~

ホルスタインの子牛は生まれてくると同時に悲しい運命を突きつけられます。
雄の子牛は農家で飼われることは滅多になく、誕生後去勢・肥育され肉として市場に売り出されます。
また雌の子牛にも雄の子牛とは違う悲劇が待っています。
自然界では生まれた子牛は母牛との幸せな生活をおっくていきます。
しかし農場で生まれた雌の子牛は母牛から初乳と呼ばれる免疫抗体を含む特殊な乳を与えられたのち、母牛から引き離され木の板で囲まれた独房で暮らすことになります。

牛乳や牛肉が私たちの食卓に並ぶ過程の中でこのような悲しい事が起きています。
だから私たち人間は命の尊さや人間が生きるために食べている命に感謝する気持ちを忘れてはいけないですね!

写真素材:地域交流牧場全国連絡会
by SHUN

2015-8-29 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

~名物となった仙台牛タンの歴史~

1948年(昭和23年)、仙台の焼き鳥店「太助」初代店主・佐野啓四郎 氏が、洋食料理の中で使われていた素材「牛タン」に着目し、試行錯誤を重ねた末「牛タン焼き」を考案したのが仙台牛タン焼きの始まりです。
しかし当初は物珍しさもあり、珍味として一部の愛好者や酔客が「締め」に食べる程度でした。
やがて高度経済成長期になって、他都市から仙台への転勤族や単身赴任者(仙チョン族)が増えると、 昼食時や夜の街で仙台牛タン焼きの味を知り、仙台赴任からとりわけ東京に戻ったサラリーマンの間で、口コミで広まり仙台牛タン焼きは評判になりました。
また、牛タンの高蛋白質の割に脂肪が少ないことがマスコミ等で紹介され、 ヘルシー志向の人たちのみならず国民全体に牛タンが受け入れられていき、名物として全国に知られるまでになりました。

写真素材:+iikoto
参考文献:国分町ナビ.com

byRIMU

2015-8-21 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

とある獣医師の独り言30

8月ですね。ここ宗谷もようやく熱くなってきてビールも美味しい時期になりました。牛にとってはこの暑さは堪えるでしょう。いくら暑くても人間以外の動物は冷たい水を好みません。特に牛はルーメンの細菌たちがびっくりしてしまうので禁物です。キンキンに冷えたビールを飲める人間に生まれて幸せを感じてしまう今日この頃です。
さて本題です。人間でも牛でも同じですが、活動のエネルギーはブドウ糖です。筋肉を動かすのも、頭で物事を考えるのもブドウ糖が必要です。そのブドウ糖がたくさん結合してできた物が炭水化物です。米やパン、パスタなどがそれにあたります。これら炭水化物を胃や腸でバラバラにして、最終的にブドウ糖にまで分解して腸で吸収することが、炭水化物の消化吸収です。一方で体を作っているのはアミノ酸です。筋肉や骨、血液など体の部品を作っているのはアミノ酸です。このアミノ酸がたくさん結合してできた物がタンパク質です。肉や魚、大豆などの豆類などがそうです。これらタンパク質をバラバラにして腸からアミノ酸として吸収することが、タンパク質の消化吸収になります。これを車で例えると、エンジンやボディーを作っているのがタンパク質、ガソリンが炭水化物と考えると分かりやすいかも知れません。とにかく、われわれ動物が生きていくためには、炭水化物とタンパク質は絶対必要不可欠な食べ物と言えます。今月からは牛の炭水化物とタンパク質の消化吸収に前胃がどのように関与し、人間の消化吸収とはどこが違うのかについてお話ししていこうと思います。


循環器病情報サービスのホームページより引用

まずは人の炭水化物の消化吸収です。基本的に人の消化の主体は体から出す酵素アミラーゼになります。酵素とは炭水化物やタンパク質の結合を分解するのに手助けをするタンパク質の一種です。口から入った炭水化物はまずは口の中で噛む事によってある程度ばらばらになります。そこで口の中の唾液に含まれる消化酵素アミラーゼによってさらに分解されます。ご飯を口の中で良く噛むと甘くなるのは、炭水化物が分解されて、糖に変わっていくためです。その後、胃に入り唾液のアミラーゼは胃酸によって活力を失いますが、胃を経て十二指腸に流れると、今度はすい臓からのアミラーゼによってブドウ糖にまで分解され、小腸の絨毛と言う襞(ひだ)から吸収され、血液に乗り全身へと運ばれていきます。運ばれたブドウ糖は全身の筋肉や脳でエネルギーとして使われ、残りは筋肉や肝臓でグリコーゲンとして蓄えられます。グリコーゲンはエネルギーとしては使いやすいのですが、あまり多くは貯蓄できないため、より貯蓄しやすい脂肪に変換され皮下や内臓に溜まります。これがいわゆる中性脂肪です。現代のような日本になる前は、一日三食はおろか一食すら危うい毎日を過ごしていたため、この余りを中性脂肪として蓄積するシステムは生き残るために非常に有意義なものでした。しかし、現在では体を動かすことなく簡単に三食食べられてしまうため、中性脂肪は利用されることなくどんどんと蓄積され、メタボリックシンドロームとなってしまうわけです。
今月はこのくらいにしておきます。来月は牛の炭水化物の消化についてお話ししていきます。
今月もお付き合いありがとうございました。

byとある獣医師

とある獣医師独り言29

7月ですね。今年は雨ばっかりで寒いですね。先日,護蹄研究会で東京に行ってきたのですが、東京は蒸し暑く30℃を超えていましたが、家に帰ってきたらなんと3℃でした。なんぼ涼しいのが売りの北海道とは言え、寒すぎです。このまま夏にならないんじゃないかとちょっと不安になってしまいます。早く暖かくなってほしいですね。
今月からは5月に開催されたフットケアミーティングの中でお話しした、ルーメンアシドーシス(牛の消化について考える)を最近の知見や新しい写真などを加えて紹介していこうと思います。


図 1牛の胃の外観

まずは牛の消化器官についてお話しします。図1は牛の胃を右側から見た図です。


図 2第二胃の内側

皆さんももうご存じだと思いますが、牛には一胃から四胃までの四つの胃があります。右側に頭左側にお尻が来る形になります。消化酵素や胃酸が出て、我々人間の胃に相当するのが四胃です。二胃と三胃、特に三胃は未だに役割が解明されていない部分も有りますが、二胃にはハチの巣状の襞(ひだ)(図2)


図 3第三胃の内側

三胃には何枚にも重なった襞(ひだ)(図3)があるため、すりつぶすのが主な役割と考えられています。その形状から焼き肉では二胃はハチノス、三胃はセンマイ呼ばれています。(ちなみに一胃はミノ、四胃はギアラです。)
一胃はルーメンとも呼ばれ、牛の胃の中では一番体積が大きく、大きな牛では200リットルにもなると言われています。一般家庭のお風呂と同じ大きさだと考えると以下に大きいかが分かるかと思います。一胃の中にはルーメンマットと言われる線維質の塊がありその下にルーメン液(ジュース)があります。ルーメン液にルーメンマットが浮いているイメージです。このルーメンマットが非常に大事で、牛の反芻を起こさせるのに重要な物理刺激を与えるとともに、ルーメン微生物の隠れ家ともなり牛の体の特性上なくてはならないものになっています。
また、ルーメン液1ccにはおよそ50種類一億個の細菌と、200種類200万匹も原虫が住んでいます。原虫とはアメーバーやゾウリムシの類の事で、細菌よりは大きく、一般に良く動き回る事が特徴です。
ルーメンマットやこれら細菌や原虫が牛の消化にどのように係わっていくのかを次回以降にお話ししていこうと思います。今月もお付き合いありがとうございました。

図1は広島大学ホームページより 図2,3は肉のいろはのホームページより引用させていただきました。

byとある獣医師

~熱中症~

いきなり夏がやってきました。テレビでは、今年も熱中症による死者がニュースになっています。
牛の熱中症について調べてみました。毎年熱中症で牛だけでなく、豚や鳥などの家畜が死亡しているようです。
乳牛は暑さに弱く、熱中症になると採食量が低下し乳量の低下、繁殖能力の低下、免疫力の低下などをまねきます。
家畜としての乳牛は、熱中症になると乳量の低下、死亡などにより経済的に大きな損出となります。
今年の夏は、あまり暑くなりすぎませんように。

bySAGA

2015-7-27 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

「北の蹄 第52号」発行になりました

北海道牛削蹄師会の会誌「北の蹄 52号」が発行になりました。
内容は春に開催された北海道牛削蹄師会総会の様子、リレー通信削蹄への道コーナーでは当社倉口が掲載です!











by Rimu

2015-7-16 Category コラム, 削蹄師会 | Leave a Comment

第18回 護蹄研究会in東京

平成27年6月27日(土)~28日(日)
東京大学農学部で行われたシンポジウムに道北護蹄会木内会長と塚田副会長と参加してきました。

シンポジウムの内容は、
セミナー『馬の装蹄から考えるフットケア』
症例報告『牛の断蹄症例に対するラップ療法の応用』など
インフォメーション『蹄管理者の衛生』など
研究報告『大規模牛群におけるDDコントロール』などなど
充実した内容でした。
今後のミーティングで会員の皆様にお伝えできたらと思います。

広い構内!到着するまでの長い道のりだった、農学部1号館8番教室

研究会帰りの
安田講堂前より

赤門前の木内会長、塚田副会長

photo by sugaWara

2015-7-5 Category 講習会 | Leave a Comment

道北護蹄会 会員募集中!!



只今、道北護蹄会 会員募集中です。
詳しくは、道北護蹄会 事務局まで。

2015-7-1 Category コラム, 当社 | Leave a Comment

~骨粗しょう症の知識~

牛乳で骨粗しょう症や老化を防ぐ

カルシウムは骨や歯を作るだけではなく、血液や神経、筋肉などが円滑に働く役割も持っています。
カルシウムが不足すると、こうした毎日の生理作用を補うために骨の中のカルシウムが使われます。
そのために骨がスの入ったようなスカスカの状態になり、もろくなる病気が骨粗しょう症です。
これを防ぐためには、若い頃から牛乳のようにカルシウムの吸収率のよいものをとり、カルシウムを貯金することが大切です。他にカルシウムは、脳卒中などを引き起こす動脈硬化を防ぐ役割があります。
動脈硬化は動脈の壁にコレステロールが沈着して血管を狭くします。
カルシウムが不足すると、コレステロールの沈着が促進されることが知られています。
また、高血圧を防ぐためには、たんぱく質を充分に摂取することが大切です。
良質のたんぱく質は血管を保護し、強く丈夫にするほか、たんぱく質のアミノ酸であるメチオニンが血圧を下げる働きをするといわれています。
吸収率の良いカルシウムと良質のたんぱく質をバランス良く含んだ牛乳は、高血圧や動脈硬化、骨粗しょう症を防ぎ、脳卒中や心疾患などの成人病を予防するために、大切な役割を果たしています。

byRIMU

2015-6-22 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

2024 菅原道北削蹄所|北北海道を幅広くエリアカバーする牛削蹄所です . | Blue Weed by Blog Oh! Blog