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とある獣医師の独り言54



9月になりました。今年も全国各地から鮭を求めて太公望たちがこの北オホーツクに集結してくる時期になりました。年々鮭が釣れる時期が遅くなってきているような気がします。しかも昨年はかなり不漁だったと聞きました。今年こそは爆釣なはずです。早くコラムを完成させて鮭釣りに参戦しなくては。
今月からはルーメンアシドーシス(SARA)と蹄底潰瘍の関係の話の最後、ストレプトコッカス ボビスについてです。このコラムでたびたび登場するこの名前ですが、そもそもストレプトコッカスとはどのような菌なのでしょうか。

ストレプトコッカスとは

形状は写真のように球状の菌が紐のように連なった形をしているため、レンサ(連鎖)球菌と言われます。ボビスとは牛の意味なので、ストレプトコッカス ボビスは牛のレンサ球菌ということになります。ボビスに限らず、レンサ球菌は多くの動物の上部消化管(口やのど、食道)に存在して、悪さをする菌として知られています。たとえば、人では小さい子供が良くかかるのどの病気、咽頭(いんとう)炎や扁桃腺(へんとうせん)炎を起こしたり、虫歯や歯垢を作るのもレンサ球菌の仲間(ストレプトコッカス ミュータンス)が原因となっているなど、生物にとってあまり良い菌とは言えません。
一方でストレプトコッカスは乳酸菌の一種でもあります。乳酸菌というと乳酸菌という種類の菌がいると思っている方も多いと思いますが、実は乳酸菌と言う菌は存在せず、乳酸を作る菌の総称を乳酸菌と言います。乳酸菌にはこのストレプトコッカス属のほかに、ラクトバチルス属、ビフィドバクテリウム属、ラクトコッカス属、エンテロコッカス属など現在では15種属200種類以上の株が確認されています。余談になりますが、善玉の乳酸菌のほとんどはラクトバチルス属(ヤクルト菌、ガセリ菌など)かビフィドバクテリウム属(ビフィズス菌など)に属し、ストレプトコッカス属の善玉乳酸菌はごくわずかしかありません。
こんな残念な菌種の中のストレプトコッカス ボビスが蹄底潰瘍にどのようにかかわるのかはまた次回お話しします。

byとある獣医師

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