牛の歯は上顎に6本,下顎に10本あり,上顎には前歯はありません。上顎の前歯は退化して無くなったと言われており,はぐき(歯床板)があるだけです。
本来,牛は草食動物ですから,地面に生えた草を舌で巻き取り,下顎の前歯で切る様にして食べます。このため,下顎の前歯はとても鋭くとがり,逆に奥歯は草を噛み砕き易いように臼状になっています。
人間は雑食動物ですので,前歯は肉や魚を喰いちぎれるようにとがり,奥歯は噛み砕き易いように平らになっています。動物の歯は,摂取した食物の消化を容易にするため,進化したものと考えられます。
by EITARO (sato)
参考文献:鹿児島県に供養牛振興協議会
イラスト素材:イラストわんパグ