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とある獣医師の独り言5

先月まで4回に分けてアシドーシスについてお話してきましたが、やはり蹄の構造と名称を知らないと蹄の成長や形成、蹄病の発生原因や治療方法を理解しづらいかとも思いますので、順序は多少前後しますが、今回からはそこを説明したいと思います。


もう皆さんもご存じだとは思いますが牛の蹄は外蹄と内蹄の二つの蹄からできています。ここでは右の後ろ蹄を例に話をしていきましょう(図1)。

まずは蹄の外観の名称について説明します。内蹄、外蹄のそれぞれの内側の蹄壁を中心(軸)に近いという意味で軸側(蹄)壁、外側を反軸側(蹄)壁と言います。さらに内外蹄の間を趾間隙(しかんげき)と呼び、これによって内外の蹄球(ていきゅう)を分けています。

蹄底と蹄壁の接合部を白線と呼びます。余談ですが基本的に後ろ肢においては外蹄が、前の肢においては内蹄が大きくなっています。これは後肢は外蹄に、前肢は内蹄により体重がかかっているためです。



次は側面から右後蹄をみると(図2)つま先側を前方、かかと側を後方、蹄底側を腹方、関節の方を背方と呼びます。

そして毛の生えていないやわらかい角質の帯状の部分を蹄縁角皮(ていえんかくひ)と呼び、皮膚と蹄を分けています。またその境目を蹄冠(ていかん)と呼びます。



そして牛の二つの蹄は人間の手に例えると(図3)中指と薬指が変化したものです。人差し指と小指はそれぞれの副蹄に相当し、親指は完全に消失していると思ってください。




更に蹄壁は人間の爪に、趾骨の三つ(基節、中節、末節骨)は人の指の骨三つにあたります(図4)



続いて蹄の内部構造を見ていきましょう。蹄は蹄鞘(ていしょう)・蹄真皮(ていしんぴ)・蹄骨および関連の構造の三つの基本的な組織から構成されています。それぞれ簡単に説明します。(図5)

蹄鞘とは蹄の外側の角質の固い覆いであり、さらに蹄縁角皮、蹄冠角質、蹄底角質、蹄踵(ていしゅ)角質に分けられます。

蹄真皮は神経と血管が豊富で、蹄鞘形成と蹄骨に栄養を送る役目を担い、蹄縁真皮、蹄冠真皮、蹄葉真皮、蹄底真皮に分けられます。

蹄骨および関連の構造は基節骨、中節骨、末節骨、遠位種子骨(とう骨)、蹄球枕(ていきゅうちん)などから形成されています。


専門用語ばかりで非常に頭に入りづらいと思いますが、今後の蹄病に説明には必要なので分からなくなった時点でもう一度見直して、ぜひ覚えていただけたらと思います。

来月は蹄の形成や成長の仕方をできるだけ分かりやすく説明するつもりですのでまたお付き合いをお願いします。

by とある獣医師

6 Responses to “とある獣医師の独り言5”

  1. yukki

    牛の蹄って複雑に出来てたんですね~
    専門用語してかりで、何かの呪文みたいです(゜〇゜;)?????

    是非自分の頭でも理解できる様に、分かりやすくして頂けると助かりますf(^_^;



  2. とある獣医師

    そうですよね・・・
    ご指摘の当理だと思いますが、名称なのでご勘弁をf(^_^;

    その後の蹄病の発生の仕方や治療方法はできるだけ分かりやすく説明していこうと思いますので、来月もお付き合いをお願いします。



  3. sugaWara

    yukkiくん、
    とある獣医師と飲んだら解りやすく教えてくれますよ~!しつこく(笑



  4. とある獣医師

    しつこく教えられたらいいんですが、飲んだら寝ちゃうかもしれないですよ(笑)



  5. 匿名

    とある獣医師さん
    22時までは大丈夫!(笑
    いつも有難うございます!



  6. とある獣医師

    もう少しがんばるo(`^´*)

    せめて、23時までは(笑)



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