北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

新しい削蹄前掛け完成しました



毎日使う削蹄前かけ。削蹄工具とともにとても大切な一着です。
蹄を足に乗せて切り、迅速に取り出せるよう工具を入れるポケットも必要です。
丈夫な生地と柔軟性のある素材。
そして機能性も両立し定期的に入替が必要です。


これまで使っている当社オリジナルの前掛け進化版の完成です。
使っていて不便な点や弱い箇所を改善し、機能を盛り込みました。


各スタッフは複数着を用意し、常に綺麗な前掛けでこれからも作業をスタートいたします。

by WAHISMI

2011-3-31 Category コラム, 当社 | Leave a Comment

社内スタッフ調整会議と削蹄勉強会



当社の定例会議の様子を紹介いたします。

所有する4台のトラックと削蹄枠、そして11名のスタッフで頭数が少ない時は各車グループで迅速かつきめ細やかな対応を。
そして頭数の多い場合は全てのトラックとスタッフが終結しチームワークで仕上げます。

忙しさの中にも会社方針の把握と社員間の共通認識の徹底は必要のため打ち合わせを行っております。
本日は消毒の徹底、備品管理と注文状況、ほか今後の削蹄スケジュールの確認もあわせておこないました。





その後は削蹄の勉強会も行います。
日々の忙しい作業の中でも最新技術の把握と再確認が必要です。
姿勢や歩様から把握できる牛の体調、足の筋の構造の勉強。
治療速度が速く牛にとっても負担のない爪の削り方。

スタッフの技術均一化を行い正確で効果的な削蹄を目指しています!

by WASHIMI

2011-3-26 Category コラム, 当社 | 3 Comments

口蹄疫とは

口蹄疫は、牛、豚、羊、山羊、水牛等がかかり、伝染力が非常に強い家畜伝染病で、ひとたび発生すると家畜の生産性の低下や死亡等により甚大な被害を受けます。

平成22年4月に宮崎県で発生した口蹄疫では、多数の牛、豚等が被害に遭いました。また、現在も韓国、中国、モンゴル、ロシア等近隣諸国で口蹄疫が発生しています。

このため、生産者、行政、関係者が一体となった万全の対策で浸入防止に心がけ、早期発見、迅速な防疫措置(発生地域の家畜移動制限、発生農場や車両の消毒及び感染家畜のとう汰と埋却等)に努めることが必要です。

症状は、牛、豚、羊に共通して、急に熱を出す、食欲がなくなる、複数の個体が異常を示す他、以下の変化がみられます。

●牛の場合
症状の写真はこちら

・よだれを沢山たらす(写真1)。
・唇、歯ぐき、舌、蹄及び乳房周囲の皮膚に水庖ができ、すぐ破れてびらんや潰瘍になる。
 ①唇や歯ぐき、舌に水庖(写真2)や潰瘍(写真3)ができると、痛くて物が食べられなくなる。
 ②蹄の周りに水庖、潰瘍(写真4)ができると、痛くて歩くのをいやがる。
 ③乳房に水庖(写真5)、潰瘍(写真6)ができると、泌乳量が急激に減少する。

なお、感染しても症状は多様で、必ずしもこのような症状や病変が見られない場合もあります。

出典:社団法人 中央畜産会 口蹄疫から家畜を守るために

2011-3-20 Category コラム, 蹄病・消毒 | Leave a Comment

春の削蹄シーズンが来ました!

牛の爪切り削蹄。牛にとっては年2~3回切ることがが理想です。
500kgもある体重を支えていてすぐに伸びる爪先はとてもデリケート。
だからこそプロの技が必要です。

ではいつ頃切るのが最適でしょうか。
牛にとっては春と秋になります。
当社は一年を通して削蹄を行っており、数頭の削蹄はもちろん牛舎全頭の場合でも一日で完了できるスピードで迅速に行います。
北海道の涼しい春と秋、そして素早く的確な削蹄で牛に触れる時間を少なくし牛のストレスを軽減することは大切なことです。

春は新しいスタートの時期。牛さんもきれいな爪先で元気にリフレッシュなスタートを!

by WASHIMI

2011-3-5 Category コラム, 牛コラム | 2 Comments

蹄の講演を行ってきました@中頓別町


先日2月23日に当社菅原が中頓別町で蹄の講演を行ってきました。
JA中頓別町様主催で行われ午前に当社が講演を、午後に中頓別町の獣医師様の講演スケジュールでした。


■中頓別町民センター



町内の畜主様に参加いただき有意義な議論が交わされました。
日々の現場の限られた時間の中では、畜主様や獣医師様とはじっくりとお話ができません。


■講演がはじまる前の様子



ですが今回の講演を通してそれぞれの蹄に対する知識や思いを共有できたことは貴重でした。
獣医師と削蹄師それぞれから見た蹄は良い意味で着眼点が違い、畜主様と三位一体で蹄と向き合うとより一層の改善と発見が得られるものになりそうです。


■講演後に獣医師様と蹄について議論を交わしました


by WASHIMI

2011-2-25 Category コラム, 講習会 | Leave a Comment

北海道地区牛削蹄競技研修会に参加して

日本装蹄師会会報の「蹄(ひづめ)2011/1」最新号に当社佐藤の記事が記載されました。
次に紹介いたします。


平成22年9月13日、京王プラザホテル札幌において日本装蹄師会と北海道牛削蹄師会との共催として北海道地区牛削蹄競技研修会が開催されました。北海道では、年2回から3回ほど独白の勉強会を行っていますが、広い北海道にもかかわらず遠い所から沢山の会員が集まり熱心に聞いている様子をみると、その熱意に驚かされます。


研修内容は、日本装蹄師会服部調査役が削蹄判断競技大会のマークシートの記入方法や記載のポイント、NOSAI獣医師3名による口蹄疫の現状と対策、最後に曽根さんが削蹄に取り組む姿勢や体験談等を説明しましたが、ここには、特に印象に残った口蹄疫のお話と曽根さんの講演について書きたいと思います。


まず口蹄疫ですが、家のTVではじめて口蹄疫発生のニュースを聞いた時は大変驚きました。私も削蹄師として酪農家の方々と深く関わっていますので、宮崎の牛農家の人たちの災難は、とても他人事に思えませんでした。もし、それが自分達の周りで起こっていたら…、と色々考えると怖くなります。今後、このような事が起きないように、きちんとした消毒や日頃の衛生管理を怠らないように気を付け、自分たちが出来ることをやって行く事が大切だと思いました。


曽根さんのお話を聞いて思ったことは、削蹄が上達するには、まず、「他人の仕事を見る、真似をする、教える」という言葉が印象に残りました。私は道北名寄の菅原道北削蹄所で働いています。平成16年10月からお世話になって6年が経ちました。自分も段々教わる側から教える側になるにつれ、教える難しさを実感しています。先輩方の仕事を見て、真似をして、それで出来たつもりになっていましたが、いざ後輩に仕事を教えようと思ってもなかなかうまく教えられないことがあります。それはつまり、自分だけ解ったつもりでいても、人に解りやすく説明出来なければまだまだ仕事をきちんと理解していないということだと、改めて気づかされました。


今後もこのような研修会には積極的に参加し、色々な方のお話を聞き、勉強し、削蹄の技術向上の為、日々努力して行きたいと思います。

2011-2-18 Category 最新情報 | Leave a Comment

日本装蹄師会ホームページがリニューアルしました


馬と牛のフットケアといえば日本装蹄師会。
このたびホームページがリニューアルしました。

馬の爪先につける鉄の靴「蹄鉄」。蹄を削り蹄鉄を作り足に固定するのが装蹄師。
牛の爪を環境に応じて最適に削るのが牛削蹄師。
馬と牛の足を見続けている団体です。

先日当社菅原が試験に望んだ牛削蹄指導級試験は、日本装蹄師会公認の資格です。
競走馬にか欠かせない足先のケア。
そして乳牛・肉牛は足先の動向は常に最新情報を必要としています。

一般の方には馴染みのない団体かもしれません。
ですがわたくしたち牛削蹄師にとって心強い味方でもありお世話になっているのです。




牛削蹄師のページに当社建部が紹介されています。
興味がありましたらぜひ訪問してみて下さいませ。


■社団法人 日本装蹄師会
http://www.farriers.or.jp/


by WASHIMI



2011-2-12 Category コラム, 削蹄師会 | Leave a Comment

削蹄工具のおはなし

今回は削蹄工具のお話をしてみたいと思います。

牛の蹄を切るには工具が必要です。
切れ味の鋭い数種類の工具を使い分け、手際よく蹄を切ってゆきます。


こちらは削蹄鉈(さくていなた)と鎌形蹄刀です。
削蹄鉈で蹄のまわりを削り、蹄刀で蹄の底面をけずってゆきます。






こちらは削蹄直刀と削蹄せんかんです。
直刀は保定削蹄時に使い、せんかんは足の後ろ側にある地につかない副蹄を切る時に使います。



工具のお話でした。

by WASHIMI

2011-2-5 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

牛削蹄指導級試験無事に終了しました

昨日まで東京で行われた牛削蹄指導級試験。

当社菅原会長が試験にのぞみ、3日間の日程を無事に終了し日頃の勉強と積み重ねた熟練の技を発揮してきました。

指導級試験は大きく次の3つの内容で行われました。


■学科
解剖学、生態力学、などなど。

■削蹄判断
実牛に対して、歩様、姿勢、蹄形、を確認してその牛をどのように削蹄するか。

■実技
その判断に対して正確に削蹄できるか。


確かな知識と技術を兼ね備えてこそ指導級の称号が得られます。

試験は厳正なる採点判断のため少々時間が必要となります。

結果発表は今春となります。

もうしばらくの朗報は皆さんで待ちましょう!

by WASHIMI

2011-1-29 Category コラム, 当社 | 2 Comments

牛削蹄指導級試験への道。菅原会長インタビュー!

ついに迫った牛削蹄指導級試験。
試験日まで残るはあと数日となりました。
当社菅原会長は来週からここ北海道から東京へ旅立ちます。
出発前の意気込みを緊急インタビュー!


━━ 本日は試験勉強中お忙しい所、お時間を頂き誠にありがとうございます。
本ブログの読者様が一番気になっている菅原会長(以降 菅原)の試験にのぞむ心境をインタビューさせていただきます。


━━早速ですが、牛削蹄指導級の推薦が来た時はどのようなお気持ちでしたか?
菅原:正直な所まだ早いかなと思ったのが率直な気持ちです。自分がまだ若輩という意味です。ですが試験を受けるからには推薦して頂いた方の気持ちに応えるべく今以上に勉強を向上させる決心がつきました。


━━ 指導級試験まであと数日となりました。今のお気持ちをお聞かせ下さい。
菅原:「えっもうあとう数日!!すごい緊張している!」というのが率直な気持ちです。指導級試験の視点であらためて勉強に向き合うと、今まで見過ごしていた点を気づかされることが多く、良いきっかけになったと思います。
そして試験会場で出会う諸先輩方や削蹄師会の方と様々な意見交換ができることがとても楽しみです。


━━ 日常の削蹄と試験勉強の両立、苦労した点はありますか?
菅原:削蹄という重労働の後、心身共に疲れて会社に戻ります。そんなときは帰宅後お酒を飲んで一日の疲れを癒すのですが、そうすると勉強に集中でいないのです。
好きなお酒の誘惑をまずは後回しにし勉強を優先することに苦労しました(でもたまに飲みながらもあったり・・・)。


━━ 指導級合格の暁にはどのように後輩を育てたいですか?
菅原:もし合格を頂けたらならばですが、削蹄はよく見える蹄よりも、牛のことを考えた蹄つくりが一番だと考えています。もちろん綺麗に迅速に、牛にストレスがかからぬよう短時間で切るというのは今までも、そしてこれからも変らないと思っています。この基本をベースに指導級という立場から教える側も、そして教わる側も自信をもって成長させることができると確信しています。


━━ 本ブログを見ている読者様へ、一言メッセージをお願いします。
菅原:まずはこの度指導級試験を推薦して頂いた方々への感謝。そして推薦を頂けるまでになれたのもひとえに畜主様が自分を認めていただき仕事を頂けたことに感謝を。今まで当社についてきてくれた全ての社員への感謝。今回自分の持てる精一杯を頑張ろうと思っています。
なにより日々の仕事で疲れて帰宅しても何もしない自分ですが、いつも愛情のこもった手料理で迎えてくれる妻に感謝の気持ちでいっぱいです。
削蹄とともに歩みつづけ早20年、支えてくれた皆様に感謝を、そして本当にありがとうございました!


━━ 本日はお忙しい中誠にありがとうございました。
よいお知らせを必ずや聞けることを願っております。

by WASHIMI

2011-1-21 Category コラム, 当社 | Leave a Comment

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