北海道地区牛削蹄競技研修会に参加して
日本装蹄師会会報の「蹄(ひづめ)2011/1」最新号に当社佐藤の記事が記載されました。
次に紹介いたします。
平成22年9月13日、京王プラザホテル札幌において日本装蹄師会と北海道牛削蹄師会との共催として北海道地区牛削蹄競技研修会が開催されました。北海道では、年2回から3回ほど独白の勉強会を行っていますが、広い北海道にもかかわらず遠い所から沢山の会員が集まり熱心に聞いている様子をみると、その熱意に驚かされます。
研修内容は、日本装蹄師会服部調査役が削蹄判断競技大会のマークシートの記入方法や記載のポイント、NOSAI獣医師3名による口蹄疫の現状と対策、最後に曽根さんが削蹄に取り組む姿勢や体験談等を説明しましたが、ここには、特に印象に残った口蹄疫のお話と曽根さんの講演について書きたいと思います。
まず口蹄疫ですが、家のTVではじめて口蹄疫発生のニュースを聞いた時は大変驚きました。私も削蹄師として酪農家の方々と深く関わっていますので、宮崎の牛農家の人たちの災難は、とても他人事に思えませんでした。もし、それが自分達の周りで起こっていたら…、と色々考えると怖くなります。今後、このような事が起きないように、きちんとした消毒や日頃の衛生管理を怠らないように気を付け、自分たちが出来ることをやって行く事が大切だと思いました。
曽根さんのお話を聞いて思ったことは、削蹄が上達するには、まず、「他人の仕事を見る、真似をする、教える」という言葉が印象に残りました。私は道北名寄の菅原道北削蹄所で働いています。平成16年10月からお世話になって6年が経ちました。自分も段々教わる側から教える側になるにつれ、教える難しさを実感しています。先輩方の仕事を見て、真似をして、それで出来たつもりになっていましたが、いざ後輩に仕事を教えようと思ってもなかなかうまく教えられないことがあります。それはつまり、自分だけ解ったつもりでいても、人に解りやすく説明出来なければまだまだ仕事をきちんと理解していないということだと、改めて気づかされました。
今後もこのような研修会には積極的に参加し、色々な方のお話を聞き、勉強し、削蹄の技術向上の為、日々努力して行きたいと思います。
日本装蹄師会ホームページがリニューアルしました
馬と牛のフットケアといえば日本装蹄師会。
このたびホームページがリニューアルしました。
馬の爪先につける鉄の靴「蹄鉄」。蹄を削り蹄鉄を作り足に固定するのが装蹄師。
牛の爪を環境に応じて最適に削るのが牛削蹄師。
馬と牛の足を見続けている団体です。
先日当社菅原が試験に望んだ牛削蹄指導級試験は、日本装蹄師会公認の資格です。
競走馬にか欠かせない足先のケア。
そして乳牛・肉牛は足先の動向は常に最新情報を必要としています。
一般の方には馴染みのない団体かもしれません。
ですがわたくしたち牛削蹄師にとって心強い味方でもありお世話になっているのです。
牛削蹄師のページに当社建部が紹介されています。
興味がありましたらぜひ訪問してみて下さいませ。
■社団法人 日本装蹄師会
http://www.farriers.or.jp/
by WASHIMI
削蹄工具のおはなし
今回は削蹄工具のお話をしてみたいと思います。
牛の蹄を切るには工具が必要です。
切れ味の鋭い数種類の工具を使い分け、手際よく蹄を切ってゆきます。
こちらは削蹄鉈(さくていなた)と鎌形蹄刀です。
削蹄鉈で蹄のまわりを削り、蹄刀で蹄の底面をけずってゆきます。
こちらは削蹄直刀と削蹄せんかんです。
直刀は保定削蹄時に使い、せんかんは足の後ろ側にある地につかない副蹄を切る時に使います。
工具のお話でした。
by WASHIMI
牛削蹄指導級試験無事に終了しました
昨日まで東京で行われた牛削蹄指導級試験。
当社菅原会長が試験にのぞみ、3日間の日程を無事に終了し日頃の勉強と積み重ねた熟練の技を発揮してきました。
指導級試験は大きく次の3つの内容で行われました。
■学科
解剖学、生態力学、などなど。
■削蹄判断
実牛に対して、歩様、姿勢、蹄形、を確認してその牛をどのように削蹄するか。
■実技
その判断に対して正確に削蹄できるか。
確かな知識と技術を兼ね備えてこそ指導級の称号が得られます。
試験は厳正なる採点判断のため少々時間が必要となります。
結果発表は今春となります。
もうしばらくの朗報は皆さんで待ちましょう!
by WASHIMI
牛削蹄指導級試験への道。菅原会長インタビュー!
ついに迫った牛削蹄指導級試験。
試験日まで残るはあと数日となりました。
当社菅原会長は来週からここ北海道から東京へ旅立ちます。
出発前の意気込みを緊急インタビュー!
━━ 本日は試験勉強中お忙しい所、お時間を頂き誠にありがとうございます。
本ブログの読者様が一番気になっている菅原会長(以降 菅原)の試験にのぞむ心境をインタビューさせていただきます。
━━早速ですが、牛削蹄指導級の推薦が来た時はどのようなお気持ちでしたか?
菅原:正直な所まだ早いかなと思ったのが率直な気持ちです。自分がまだ若輩という意味です。ですが試験を受けるからには推薦して頂いた方の気持ちに応えるべく今以上に勉強を向上させる決心がつきました。
━━ 指導級試験まであと数日となりました。今のお気持ちをお聞かせ下さい。
菅原:「えっもうあとう数日!!すごい緊張している!」というのが率直な気持ちです。指導級試験の視点であらためて勉強に向き合うと、今まで見過ごしていた点を気づかされることが多く、良いきっかけになったと思います。
そして試験会場で出会う諸先輩方や削蹄師会の方と様々な意見交換ができることがとても楽しみです。
━━ 日常の削蹄と試験勉強の両立、苦労した点はありますか?
菅原:削蹄という重労働の後、心身共に疲れて会社に戻ります。そんなときは帰宅後お酒を飲んで一日の疲れを癒すのですが、そうすると勉強に集中でいないのです。
好きなお酒の誘惑をまずは後回しにし勉強を優先することに苦労しました(でもたまに飲みながらもあったり・・・)。
━━ 指導級合格の暁にはどのように後輩を育てたいですか?
菅原:もし合格を頂けたらならばですが、削蹄はよく見える蹄よりも、牛のことを考えた蹄つくりが一番だと考えています。もちろん綺麗に迅速に、牛にストレスがかからぬよう短時間で切るというのは今までも、そしてこれからも変らないと思っています。この基本をベースに指導級という立場から教える側も、そして教わる側も自信をもって成長させることができると確信しています。
━━ 本ブログを見ている読者様へ、一言メッセージをお願いします。
菅原:まずはこの度指導級試験を推薦して頂いた方々への感謝。そして推薦を頂けるまでになれたのもひとえに畜主様が自分を認めていただき仕事を頂けたことに感謝を。今まで当社についてきてくれた全ての社員への感謝。今回自分の持てる精一杯を頑張ろうと思っています。
なにより日々の仕事で疲れて帰宅しても何もしない自分ですが、いつも愛情のこもった手料理で迎えてくれる妻に感謝の気持ちでいっぱいです。
削蹄とともに歩みつづけ早20年、支えてくれた皆様に感謝を、そして本当にありがとうございました!
━━ 本日はお忙しい中誠にありがとうございました。
よいお知らせを必ずや聞けることを願っております。
by WASHIMI
抜海
Nikon D80 SIGMA DC 18-200mm
11日から12日と稚内に出張の途中で抜海の港へ。
漁船が?
揺れてない!
綺麗に凍っていました。
夜の港に一人。なんだか怖ろしい(涙
牛削蹄指導級への道 ~その2~
新しい年も順調にスタートを切りました。
おかげさまで当社の削蹄トラック3台は、削蹄枠を載せフルで道北各地を飛び回っております。
昨年のコラムで話題にありました「削蹄指導級」。
試験に挑むのは当社代表の菅原です。
そしてついに試験日が今月末となりました!
試験会場は東京。
今は日々の削蹄作業と試験勉強の毎日です。
日本装蹄師会が定める資格のランクは、
二級削蹄師 → 一級削蹄師 → 指導級と上がってゆきます。
より畜主様にご納得頂ける削蹄を目指すとともに、
当社のスタッフを的確に指導できることで、会社全体の技術向上を目標としています。
ここ北海道道北は毎日の雪で寒さに包まれていますが、
当社菅原の試験にのぞむ熱意は8月の眩しい太陽のような勢いです!
by WASHIMI
新年あけましておめでとうございます!
謹賀新年
本年も何卒よろしくお願いいたします。
菅原削蹄所は本年も躍進いたします。
当社のことや牛の情報を引き続き発信してゆきます。
ご期待くださいませ!
by WASHIMI