北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

平成29年度飼養衛生管理基準の啓発に係る講習会に出席しました

日時:平成29年7月19日(水)13:30~ 場所:札幌市 北海道獣医師会館にて「飼養衛生管理基準の啓発に係る講習会」が札幌会場と帯広会場で開催され札幌会場に出席しました。



出席された方々は獣医師、農業組合、薬品関係者、削蹄師などが出席されてました。
札幌会場での出席した削蹄師は北海道牛削蹄師会、久津間装蹄所、当社菅原道北削蹄所でした。

■講演Ⅰ
「北海道内における飼養衛生管理基準の遵守状況」
北海道農政部生産振興産振興課  講師 主査(防疫) 平松 美裕子氏
■講演Ⅱ
「飼養衛生管理基準の改正等について」
農林水産省 消費・安全局 動物衛生課 講師 課長補佐  川田 良浩氏

研修の模様を写真でレポートします。





講習会で学んだことを当社に持ち帰り先駆けてやっていきます。

byRimu

2017-7-25 Category コラム, 講習会 | コメントは受け付けていません。

とある獣医師の独り言52

今年も早いもので一年を折り返しました。一番牧草の収穫もそろそろひと段落というところでしょうか。私の地域では天候はまずまずでしたが、春先の気温が低かったため草が伸びず、収量が少ないと聞きました。これからの気温の上昇と晴天に期待したいところです。
先月まではお産や削蹄が起こす蹄底潰瘍のお話しでしたが、今月からはいよいよルーメンアシドーシス(SARA)と蹄底潰瘍の話に入りたいと思います。SARAと蹄底潰瘍に関係する物として細菌が作り出す物質のエンドトキシン、体内から出されるホルモンの一種であるヒスタミン、ルーメン内の細菌の一種ストレプトコッカスボビスが上げられます。それぞれについて説明していきます。


◎エンドトキシン(LPSと言われることもあります)
 
グラム陰性の細菌の構成成分の一つで、細菌が死亡(エンド)することによって体内に排出される毒素(トキシン)です。専門用語で何のことだかわからないと思いますが、酪農家の方だと大腸菌の乳房炎の症状を思い出していただけると分かりやすいかもしれません。あの症状を起こさせる原因がエンドトキシンです。また、数年前に話題になったユッケやレバ刺しで食中毒をおこした腸管出血性大腸菌O-157もこの毒素による症状です。
牛はルーメンに大量に大腸菌を養っています。乳酸を分解しプロピオン酸を作る菌の多く大腸菌の仲間です。しかし、大腸菌は酸に弱いためSARAになると徐々に死滅していきます。この時にエンドトキシンができてしまうのです。ルーメンでできてしまったエンドトキシンは腸から吸収され、血液に乗り全身へと送られてしまいます。
エンドトキシンの最大の特徴は体の様々な場所で血液を固まらせ、血栓を作ることです。血栓ができた場所は血が流れなくなり、血管が破裂します。(余談ですが大腸菌の乳房炎で目が真っ赤に充血するのはこのためです。)血液が途絶え栄養がもらえなくなった臓器や組織はダメージを受けていきます。エンドトキシンの量によりますが食欲不振や起立不能など様々な症状を引き起こします。
もちろん蹄も例外ではありません。エンドトキシンは四肢の末端である蹄真皮にも到着しそこで血栓を形成し血管を破たんさせ、蹄に炎症を起こします。それが蹄葉炎の発症です。蹄葉炎は角質の生成を妨げるため、蹄の角質の欠損を起こします。その欠損が蹄底に起きれば蹄底潰瘍へとなるのです。エンドトキシンは恐ろしいですね。

今月は以上です。

今回の図は大阪府立公衆衛生研究所ホームページから拝借しました。

by とある獣医師

2017-7-15 Category とある獣医師の独り言, コラム | コメントは受け付けていません。

お盆に作る精霊馬、精霊牛って?

みなさん、お盆に飾る精霊馬・精霊牛をご存知ですか?

精霊馬・精霊牛とはきゅうりで作る馬となすで作る牛です。

精霊馬(左)・精霊牛(右)


精霊馬・精霊牛って何?
お盆の時期になすときゅうりで作る馬と牛は精霊馬・精霊牛と呼ばれ、ご先祖様の霊が家に帰ってくるお盆にご先祖様が行き来する乗り物として作られたのです。

ご先祖様が足の速いきゅうりの馬に乗って帰ってきて、少しでも長くこの世にいてもらおうと、帰りはゆっくりと景色を楽しみながらなすの牛に乗ってのんびりと帰って行くと一般的に考えられています。

またある地域では、行きも帰りもきゅうりの馬に乗り、なすの牛には供養するお供え物などの荷物を乗せて帰るとも言われてるみたいです。

何故なすときゅうりで作るの?
実はその理由は はっきりとしていませんが、きゅうりとなすは夏の時期に多く採れる野菜のため、容易に手に入りやすく、どこの地域
でも簡単に収穫できる野菜であったことから、きゅうりとなすが全国的に広まり使われているものと考えられます。

お盆が終わった後は??
ちなみに使い終わったらどうずれば良いのか悩んだことはありませんか?
食べ物だから食べればいいのでは・・・?
そう考える方もいるかもしれません。

基本的には「精霊馬・精霊牛」は乗り物としてお供えしているので食べることはNGとされています。

送り盆が済んだら、綺麗な川や海に流したり、お盆飾りと一緒に燃やしたりして処分するようです。
その他にも精霊馬・精霊牛を土に還すために土に埋めたり、 一番手軽な方法としては、白い紙(出来れば半紙、 無ければキッチンペーパー等)にくるんで塩で清めてから捨てるとよいとされています。

byRimu

2017-7-7 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

牛乳には便秘を予防する効果がある?

 

ヒトの腸内には1,000種類、100兆個を超える細菌が生息しています。これらの細菌は腸内で相互に関係して、腸内フローラという生
態系を形成しています。腸内細菌には消化・吸収を助けて腸内環境をきれいにする善玉菌と、腐敗物質をつくり体に害を及ぼす悪玉
菌およびその中間に位置する中間菌の3種類があり、お互いに拮抗しあっています。
 
牛乳に含まれる乳糖は難消化性のため、一部は未消化のまま大腸に到達して、そこで腸内細菌による発酵を受け、有機酸を生じま
す。酪酸など有機酸のあるものは大腸壁細胞の栄養源となり、また腸内のpHを酸性側に傾かせて、いわゆる善玉菌優位の腸内環
境をつくります。これらの有機酸は、回腸や大腸を刺激し腸の蠕動運動を高め、便秘の改善に寄与しています。また、乳糖は腸内の
浸透圧を高め、平衡化するために周囲から水分を取り込み、腸内の内容物を軟らかくする働きもあり、スムーズな排便を促進します。

 最近の研究によると、悪玉菌を抑えて善玉菌を増やすことは、便秘の解消・整腸作用だけでなく、腸の老化を遅らせ、さまざまな腸
管由来の感染症やがんなどの病気の予防につながることが明らかにされています。

 牛乳には、乳糖以外にも、善玉菌の代表であるビフィズス菌の増殖を助ける成分として微量のミルクオリゴ糖やカゼインの消化物も
含まれています。

byRIMU
参考文献:一般社団法人 Jミルク
写真素材:パブリックドメインQ

2017-6-30 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

とある獣医師の独り言51

6月になりました。今年も牧草収穫の時期になりました。うちの診療所はここ数年、この収穫時期に長雨が続きサイレージの水分調整がうまくいかない影響で、一年を通して蹄病、四胃変位、ケトーシスなどのルーメンアシドーシス関連の疾病の多発に悩まされています。毎年のことですが今年こそは晴天が続き、何とか良い粗飼料が取れることを祈るばかりです。それでは本題です。





先月は削蹄をしないと蹄底潰瘍が発生するという話をしましたが、今月は逆に削蹄の失敗は蹄底潰瘍の発生を助長するという話です。
今回の話は実際に私が診療しているフリーストール農家において見られた実例をもとにお話しします。その農場では当初から蹄底潰瘍が多発していたとのことで深く考えず、淡々と治療を繰り返していました。しかし、単純な蹄底潰瘍の割にはなかなか正常な角質が形成されず治癒に至りませんでした。さらに潰瘍が見られる角質を削切するとすぐに蹄真皮が現れ、異常なほど角質が薄いことに気づきました。そこで、角質の薄いのは削蹄の仕方に問題があるのではないかと考え、菅原道北削蹄所への変更を提案しました。その結果、その農場の蹄底潰瘍の発生数は激減しました。何が起こっていたのでしょうか?
この原因を考えるにあたり、まず図1を見てください。先月の繰り返しになってしまいますが、正しい削蹄を行った牛の蹄は垂直に近く、蹄骨も立っているのがわかると思います。この時、牛の体重は蹄前面に乗ることで、蹄骨の後面にはあまり体重が乗り、蹄球枕に大きな負担がかかることがないため、蹄真皮も血行障害が起こりにくくなっています。また、このような削蹄を行うと、蹄底の角質の厚さも十分に確保できます。
問題の農場では削蹄師がその削蹄方法が正しいと思ったのか、何か蹄底のみを薄くする理由があったのかわかりませんが何らかの原因で蹄底をより多く削切していました。蹄底を多く削ると蹄は寝ていきます。蹄が寝ると蹄骨は沈下していきます。図2は蹄が寝てしまった場合の蹄の内部構造です。牛の体重は蹄骨の沈下により蹄の前面よりも蹄の後方に移動し、蹄球枕はつぶれていきます。そうすると蹄骨は蹄真皮を圧迫・壊死させ、蹄底潰瘍の発生へとつながってしまいます。さらにこの状態はタイストールよりフリーストールで顕著になります。フリーストールはタイストールよりも牛が歩き回るために余計に蹄底の角質がさらに削られるためです。この蹄骨の沈下の状態を削蹄師の変更によって改善し図1の状態に戻してあげたことが、蹄底潰瘍の激減につながったものと思われます。
削蹄はすれば良いってものではありません。正しい知識を持った削蹄師にきちんと削蹄してもらうことが最も大事だと考えます。
今月は以上です。

byとある獣医師

2017-6-18 Category とある獣医師の独り言, コラム | コメントは受け付けていません。

牛乳は1日のうち、いつ飲むのが効果的?


牛乳はいつ飲んでもいいんです!!
①運動前後の飲用
 牛乳中のホエーたんぱく質に多く含まれる分岐鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロイシン、イソロイシン)は、運動中の筋
肉の消耗抑制、運動後の筋疲労の軽減などの働きがあるといわれ、特に激しい運動をするスポーツ選手のようなア
スリートにとって、牛乳は有利なたんぱく質補給源となります。

②夜の飲用
 睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になるので、牛乳中を対象にした調査では、牛乳介入群(栄養指導介入を行
い、牛乳を1日500mL、さらに週3回のトレーニング直後に500mL上乗せ摂取した)と、牛乳介入を行わなかった群(
牛乳摂取量は平均1日117mL)に分けて比較した結果、牛乳介入群では骨密度、骨量、筋量が増加し、疲労度の減
少も観察されました。
 最近のアスリートはサプリメントに依存する傾向がみられ、サプリメントの過剰摂取による健康障害を危惧する声も
あります。一方、牛乳は、良質なたんぱく質と豊富なカルシウム
を安心して補給できる食品といえます。たんぱく質やカルシウムが骨や骨格を形成するのに役立ちます。特に成長期
には効果的です。

③就寝前の飲用
 就寝前の飲用は睡眠の質を向上させるというデータがあります。また、カルシウムは神経の興奮性を低下させ安定
化させる作用を担っています。ストレスからくるイライラや不安、緊張などは自律神経の交感神経優位のときに起こり
がちです。こんなとき温めた牛乳は、適度に空腹感を満たし気分をリラックスさせて、安眠へ導いてくれるでしょう。

byRIMU
参考文献:一般社団法人 Jミルク
写真素材:GATAG|フリー素材集 壱

2017-6-5 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

乳製品は痛風の予防に効果がある?

 
痛風は高尿酸血症ともいわれ、血液中に尿酸が増えることにより起こります。尿酸値は、激しい運動やストレスなどで体内で多く生成
されたり、プリン体を多く含む肉類、貝類、ナッツ、かまぼこなどの過剰摂取によって上昇します。牛乳にはプリン体はほとんど含まれて
いません。

尿酸は、健康な人では溶けた形で血液中に存在しますが、過飽和濃度の状態になると結晶を生じ、関節などに沈着した場合に激しい
痛風発作を起こします。痛風は男性に多く発症する炎症性関節炎で、アメリカでは340万人の患者がいるといわれています。痛風の既
のない男性(40〜75歳)約47,000人を対象に、摂取した食品と痛風の発症の関係について12年超にわたる疫学調査が米国で実施さ
れました。この調査では、プリン体を多く含む肉類、魚貝類などと、乳製品の摂取量を各5段階のグループに分け、痛風の発症のリスク
を検討しました。その結果、プリン体を多く含む肉類、魚貝類では、摂取量が最も多いグループは最も少ないグループよりも痛風発症
のリスクが高いという結果が出ました。一方、乳製品では、摂取量が増えるにつれて発症リスクが低下しました。痛風発症のリスクは、
乳製品の摂取量が最少のグループを1とすると、最大グループでは0.56でした。乳製品が痛風の発症を抑制するメカニズムは、乳製
品に含まれるたんぱく質(カゼインとホエーたんぱく質)の尿酸排泄促進作用により、血液中の尿酸値を下げているためと考えられます。

byRIMU

参考文献:一般社団法人 Jミルク
写真素材:いらすとや

2017-5-26 Category コラム, 牛コラム | Leave a Comment

削蹄通信Vol.13号発行しました!




お待たせしました。
年2回発行の当社削蹄通信Vol.13を発行しました。

今回も牛の情報から当社の紹介まで充実の内容です。
順次畜主様、関係機関へお渡しとなりますのでよろしくお願いします!

by RIMU

2017-5-15 Category コラム, 当社 | コメントは受け付けていません。

とある獣医師の独り言50

5月になりました。このコラムも皆様のおかげでついに50回を数えるまでになりました。ありがとうございます。昔のコラムを読み返すと今と全く違うことを言っていたりしていますが、そこはご愛敬ということで(笑)。今後は100回を目指し、さらに分かりやすいお話をすることで、皆様に愛されるコラムにしていこうと思いますので、更なるご愛顧をよろしくお願いします。それでは、本題です。
先月はお産と蹄底潰瘍の話でしたが、今回は削蹄の不備が招く蹄底潰瘍についてお話しします。



まずは、図1を見てください。これは正しく削蹄が行われているときの蹄の内部の蹄骨、蹄球枕、蹄真皮の位置を示しています。削蹄が正しく行われていれば、牛の蹄は垂直に近く、蹄骨も立っているのがわかると思います。この時、牛の体重は蹄前面に乗ることで、蹄骨の後面にはあまり体重が乗らず、蹄球枕に大きな負担もかかることがないため、蹄真皮も血行障害が起こりにくくなっています。
しかし、もちろん蹄は毎日伸びていきます。特にフリーストール牛舎ではコンクリートの上を牛が歩き回ることで、柔らかい蹄底の角質は固い蹄先の角質より早く削れていきます。そうすると徐々に蹄が寝た状態になっていきます。このことで、牛の体重は徐々に蹄骨の後面に乗ることになり、蹄球枕に大きな負担がかかります。この状態で削蹄を行い、図1の状態に戻して上げられれば、問題はありません。



しかし削蹄を行わなかった場合、さらに蹄先の角質は伸び蹄底の角質は削れていき、図2のように蹄はますます寝ていきます。ついには蹄球枕で支えきれなくなった蹄骨は、牛が起立している間ずっと蹄真皮を圧迫し続けます。圧迫を受けた蹄真皮は血行障害による壊死を起こし、そこが蹄底潰瘍となるのです。蹄底潰瘍を防ぐために削蹄は不可欠と言えます。
今月は以上です。

byとある獣医師

2017-5-9 Category とある獣医師の独り言, コラム | コメントは受け付けていません。

平成29年度 北海道牛削蹄師会 通常総会開催

平成29年度 北海道牛削蹄師会 通常総会開催

平成29年4月27日(木) 札幌のTKPガーデンシティーにて行われました。
総会前の削蹄研修会では、『削蹄のトラブル‐未然防止と事後対応‐』と題しまして、
小寺・松田法律事務所 弁護士 松田 竜 様より講演がありました。
フォトで様子をお伝えします。





























by Rimu

2017-5-1 Category コラム, 削蹄師会 | Leave a Comment

2018 菅原道北削蹄所|北北海道を幅広くエリアカバーする牛削蹄所です . | Blue Weed by Blog Oh! Blog