北北海道を牛柄トラックで駆ける牛削蹄所。菅原道北削蹄所のオフィシャルサイトです。

とある獣医師の独り言51

6月になりました。今年も牧草収穫の時期になりました。うちの診療所はここ数年、この収穫時期に長雨が続きサイレージの水分調整がうまくいかない影響で、一年を通して蹄病、四胃変位、ケトーシスなどのルーメンアシドーシス関連の疾病の多発に悩まされています。毎年のことですが今年こそは晴天が続き、何とか良い粗飼料が取れることを祈るばかりです。それでは本題です。





先月は削蹄をしないと蹄底潰瘍が発生するという話をしましたが、今月は逆に削蹄の失敗は蹄底潰瘍の発生を助長するという話です。
今回の話は実際に私が診療しているフリーストール農家において見られた実例をもとにお話しします。その農場では当初から蹄底潰瘍が多発していたとのことで深く考えず、淡々と治療を繰り返していました。しかし、単純な蹄底潰瘍の割にはなかなか正常な角質が形成されず治癒に至りませんでした。さらに潰瘍が見られる角質を削切するとすぐに蹄真皮が現れ、異常なほど角質が薄いことに気づきました。そこで、角質の薄いのは削蹄の仕方に問題があるのではないかと考え、菅原道北削蹄所への変更を提案しました。その結果、その農場の蹄底潰瘍の発生数は激減しました。何が起こっていたのでしょうか?
この原因を考えるにあたり、まず図1を見てください。先月の繰り返しになってしまいますが、正しい削蹄を行った牛の蹄は垂直に近く、蹄骨も立っているのがわかると思います。この時、牛の体重は蹄前面に乗ることで、蹄骨の後面にはあまり体重が乗り、蹄球枕に大きな負担がかかることがないため、蹄真皮も血行障害が起こりにくくなっています。また、このような削蹄を行うと、蹄底の角質の厚さも十分に確保できます。
問題の農場では削蹄師がその削蹄方法が正しいと思ったのか、何か蹄底のみを薄くする理由があったのかわかりませんが何らかの原因で蹄底をより多く削切していました。蹄底を多く削ると蹄は寝ていきます。蹄が寝ると蹄骨は沈下していきます。図2は蹄が寝てしまった場合の蹄の内部構造です。牛の体重は蹄骨の沈下により蹄の前面よりも蹄の後方に移動し、蹄球枕はつぶれていきます。そうすると蹄骨は蹄真皮を圧迫・壊死させ、蹄底潰瘍の発生へとつながってしまいます。さらにこの状態はタイストールよりフリーストールで顕著になります。フリーストールはタイストールよりも牛が歩き回るために余計に蹄底の角質がさらに削られるためです。この蹄骨の沈下の状態を削蹄師の変更によって改善し図1の状態に戻してあげたことが、蹄底潰瘍の激減につながったものと思われます。
削蹄はすれば良いってものではありません。正しい知識を持った削蹄師にきちんと削蹄してもらうことが最も大事だと考えます。
今月は以上です。

byとある獣医師

2017-6-18 | コメントは受け付けていません。

牛乳は1日のうち、いつ飲むのが効果的?


牛乳はいつ飲んでもいいんです!!
①運動前後の飲用
 牛乳中のホエーたんぱく質に多く含まれる分岐鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロイシン、イソロイシン)は、運動中の筋
肉の消耗抑制、運動後の筋疲労の軽減などの働きがあるといわれ、特に激しい運動をするスポーツ選手のようなア
スリートにとって、牛乳は有利なたんぱく質補給源となります。

②夜の飲用
 睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になるので、牛乳中を対象にした調査では、牛乳介入群(栄養指導介入を行
い、牛乳を1日500mL、さらに週3回のトレーニング直後に500mL上乗せ摂取した)と、牛乳介入を行わなかった群(
牛乳摂取量は平均1日117mL)に分けて比較した結果、牛乳介入群では骨密度、骨量、筋量が増加し、疲労度の減
少も観察されました。
 最近のアスリートはサプリメントに依存する傾向がみられ、サプリメントの過剰摂取による健康障害を危惧する声も
あります。一方、牛乳は、良質なたんぱく質と豊富なカルシウム
を安心して補給できる食品といえます。たんぱく質やカルシウムが骨や骨格を形成するのに役立ちます。特に成長期
には効果的です。

③就寝前の飲用
 就寝前の飲用は睡眠の質を向上させるというデータがあります。また、カルシウムは神経の興奮性を低下させ安定
化させる作用を担っています。ストレスからくるイライラや不安、緊張などは自律神経の交感神経優位のときに起こり
がちです。こんなとき温めた牛乳は、適度に空腹感を満たし気分をリラックスさせて、安眠へ導いてくれるでしょう。

byRIMU
参考文献:一般社団法人 Jミルク
写真素材:GATAG|フリー素材集 壱

2017-6-5 | Leave a Comment

乳製品は痛風の予防に効果がある?

 
痛風は高尿酸血症ともいわれ、血液中に尿酸が増えることにより起こります。尿酸値は、激しい運動やストレスなどで体内で多く生成
されたり、プリン体を多く含む肉類、貝類、ナッツ、かまぼこなどの過剰摂取によって上昇します。牛乳にはプリン体はほとんど含まれて
いません。

尿酸は、健康な人では溶けた形で血液中に存在しますが、過飽和濃度の状態になると結晶を生じ、関節などに沈着した場合に激しい
痛風発作を起こします。痛風は男性に多く発症する炎症性関節炎で、アメリカでは340万人の患者がいるといわれています。痛風の既
のない男性(40〜75歳)約47,000人を対象に、摂取した食品と痛風の発症の関係について12年超にわたる疫学調査が米国で実施さ
れました。この調査では、プリン体を多く含む肉類、魚貝類などと、乳製品の摂取量を各5段階のグループに分け、痛風の発症のリスク
を検討しました。その結果、プリン体を多く含む肉類、魚貝類では、摂取量が最も多いグループは最も少ないグループよりも痛風発症
のリスクが高いという結果が出ました。一方、乳製品では、摂取量が増えるにつれて発症リスクが低下しました。痛風発症のリスクは、
乳製品の摂取量が最少のグループを1とすると、最大グループでは0.56でした。乳製品が痛風の発症を抑制するメカニズムは、乳製
品に含まれるたんぱく質(カゼインとホエーたんぱく質)の尿酸排泄促進作用により、血液中の尿酸値を下げているためと考えられます。

byRIMU

参考文献:一般社団法人 Jミルク
写真素材:いらすとや

2017-5-26 | Leave a Comment

削蹄通信Vol.13号発行しました!




お待たせしました。
年2回発行の当社削蹄通信Vol.13を発行しました。

今回も牛の情報から当社の紹介まで充実の内容です。
順次畜主様、関係機関へお渡しとなりますのでよろしくお願いします!

by RIMU

2017-5-15 | コメントは受け付けていません。

とある獣医師の独り言50

5月になりました。このコラムも皆様のおかげでついに50回を数えるまでになりました。ありがとうございます。昔のコラムを読み返すと今と全く違うことを言っていたりしていますが、そこはご愛敬ということで(笑)。今後は100回を目指し、さらに分かりやすいお話をすることで、皆様に愛されるコラムにしていこうと思いますので、更なるご愛顧をよろしくお願いします。それでは、本題です。
先月はお産と蹄底潰瘍の話でしたが、今回は削蹄の不備が招く蹄底潰瘍についてお話しします。



まずは、図1を見てください。これは正しく削蹄が行われているときの蹄の内部の蹄骨、蹄球枕、蹄真皮の位置を示しています。削蹄が正しく行われていれば、牛の蹄は垂直に近く、蹄骨も立っているのがわかると思います。この時、牛の体重は蹄前面に乗ることで、蹄骨の後面にはあまり体重が乗らず、蹄球枕に大きな負担もかかることがないため、蹄真皮も血行障害が起こりにくくなっています。
しかし、もちろん蹄は毎日伸びていきます。特にフリーストール牛舎ではコンクリートの上を牛が歩き回ることで、柔らかい蹄底の角質は固い蹄先の角質より早く削れていきます。そうすると徐々に蹄が寝た状態になっていきます。このことで、牛の体重は徐々に蹄骨の後面に乗ることになり、蹄球枕に大きな負担がかかります。この状態で削蹄を行い、図1の状態に戻して上げられれば、問題はありません。



しかし削蹄を行わなかった場合、さらに蹄先の角質は伸び蹄底の角質は削れていき、図2のように蹄はますます寝ていきます。ついには蹄球枕で支えきれなくなった蹄骨は、牛が起立している間ずっと蹄真皮を圧迫し続けます。圧迫を受けた蹄真皮は血行障害による壊死を起こし、そこが蹄底潰瘍となるのです。蹄底潰瘍を防ぐために削蹄は不可欠と言えます。
今月は以上です。

byとある獣医師

2017-5-9 | コメントは受け付けていません。

平成29年度 北海道牛削蹄師会 通常総会開催

平成29年度 北海道牛削蹄師会 通常総会開催

平成29年4月27日(木) 札幌のTKPガーデンシティーにて行われました。
総会前の削蹄研修会では、『削蹄のトラブル‐未然防止と事後対応‐』と題しまして、
小寺・松田法律事務所 弁護士 松田 竜 様より講演がありました。
フォトで様子をお伝えします。





























by Rimu

2017-5-1 | Leave a Comment

とある獣医師の独り言49

四月です。新年度が始まりました。ここ宗谷地方でも草地の雪が解け始め一部地面が見えているところもあります。本州では桜が開花したそうですが、この桜前線がこの宗谷にまで到達するまでに一か月半はかかります。日本はいかに南北に長いかがわかりますね。満開に咲いた桜を愛でながら一杯やれる時期が待ち遠しいです。

それでは本題です。前回は蹄底潰瘍と褥瘡はよく似ていて、血行障害による虚血性壊死(きょけつせいえし)だと言うところまでお話ししましたが、今月はその血行障害がなぜ起きるのかをお話ししていこうと思います。
蹄骨は前々回にお話ししたように、深屈腱に釣り上げられながら、蹄球枕の中に浮いているという非常に不安定な状態で存在しています。(図1)


図1 蹄の内部構造(フットケアガイドから引用 一部変更)

また、蹄骨はアーチ状をしていて、辺縁(赤〇)は尖っているので、この尖った蹄骨が何らかの原因で蹄底の真皮を圧迫することにより、真皮が血行障害となり、壊死し、脱落することで蹄底潰瘍の発生へとつながっていくのです(図2)。


図2 蹄底潰瘍の発生(フットケアガイドから引用 一部変更)

では、蹄骨の真皮の圧迫の原因は何でしょうか。それはいくつかあります。それを今月から数回に分けて少しずつ解説していきます。今回はお産と蹄底潰瘍の関係です。

◎お産を原因とする蹄底潰瘍
お産と蹄底潰瘍は無関係のような感じがしますが、実はそうではありません。上半身と下半身をつないでいる骨盤は、安定性を得るために通常は靭帯によって強固に固められています。しかし、妊娠し胎児が成長していくと、そのままの骨盤では胎児を出産することができません。出産するためには骨盤を締めている靭帯を緩め、産道広げる必要があります。その作用をするホルモンをリラキシンと言います。リラキシンのおかげで骨盤が緩み胎児が通る産道の確保ができるのです。しかし、このホルモンが骨盤の靭帯のみに作用すれば問題はないのですが、血液を介し全身の靭帯や腱にも影響してしまいます。その弊害の一つとして蹄底潰瘍が起こってしまうことがあるのです。つまり、リラキシンが蹄骨を釣り上げている深屈腱を緩めることで、蹄骨が沈下し、蹄真皮を圧迫してしまうのです。分娩後に蹄底潰瘍が多くみられるのはこの影響もあるのです。
対策としては、リラキシンを分泌させないわけにはいかないので、乾乳にする前に正しく削蹄を行い、少しでも蹄骨の沈下を防ぐことが重要です。

今月はここまでにします。ありがとうございました。

by とある獣医師

2017-4-3 | コメントは受け付けていません。

~牛乳を飲んで高血圧の改善~



日本人に多い高血圧症の90%は、原因が特定できない「本態性高血圧」と呼ばれるものです。本態性高血圧は、遺伝的因子を背景
に環境的因子が加わって発症しますが、その環境因子で最も大きいのが食事です。高血圧を招く食事因子といえば、食塩の成分ナト
リウムの過剰摂取がよく知られるところです。血圧が上がるメカニズムはまだ完全に明らかにされていませんが、ナトリウムが血液循
環量を増やし、心拍出量を増加させるためという説があります。

ナトリウムの血圧上昇作用を妨げる働きがあるとして注目されているのがカルシウムです。1971〜75年に米国で行われた調査によ
ると、カルシウムの摂取量が多いほど、高血圧の頻度が低いという結果が報告されています。調査では、カルシウム摂取量が1日あ
たり300mg以下では高血圧例が11〜14%であったのに対し、1,200mg以上では3〜6%でした。

日本で行われた疫学調査でも、カルシウムの摂取量が少ないと、高血圧や脳卒中の発生が増加すると報告されています。
カルシウムが血圧を下げるメカニズムについては詳しく解明されていませんが、カルシウムがナトリウムの排泄を促進することが要因
の1つといわれています。
 
腎臓から分泌されるたんぱく質のアンジオテンシンから分解酵素レニンの作用でアンジオテンシンⅠがつくられます。アンジオテン
シンⅠはアンジオテンシンⅠ変換酵素(ACE)の作用でアンジオテンシンⅡがつくられ、強い血圧上昇作用を示します。最近の研究
では、牛乳のカゼインが消化されてできるペプチドのいくつかの成分が、この変換酵素の働きを阻害すると考えられ、結果的に血圧
の上昇を防ぐと考えられているそうです。

参考文献:一般社団法人 Jミルク
写真素材:イラストレイン
by Rimu

2017-3-27 | Leave a Comment

とある獣医師の独り言48

三月になりました。日差しも日に日に暖かくなり、少しずつではありますが春を感じるような天気になってきましたね。この時期はなぜかテンションが上がります。道北地方は例年より雪が少なく、比較的楽な冬となっています。あと一か月、何とか荒れることもなく過ごせることを祈っております。もう少しで待ち遠しい春がやってきます。それでは本題です。

先月は蹄の内部の構造こそが蹄底潰瘍誘発の原因であるというところまでお話ししましたが、その続きです。蹄底潰瘍とは少し話はそれますが、今月は褥瘡の話から始めます。

今月は褥瘡の話から始めます。皆さんは褥瘡(じょくそう)という言葉はご存知でしょうか?褥瘡は人の場合は床ずれとも言われ、ロコモティブシンドロームなどで寝たきりになった人などによく見られる症状です。インターネットで“褥瘡”で検索すると目を覆いたくなるような写真が多数出てきます。それら褥瘡の写真を一見すると傷があるため何かの細菌感染の影響に思われるかも知れませんが、細菌は直接関係ありません。褥瘡の発生はかかとやひじ、お尻の尾骶骨(びていこつ)など骨が尖っていて、かつ中の筋肉や脂肪が薄い部分で多く見られます。脂肪や筋肉が薄く骨が尖っているような場所は、長期間にわたって体重がかかり組織が圧迫されると、血液の流れが悪くなりやすい傾向があります。血液が途絶え、栄養が得られなくなった筋肉や皮膚は壊死(えし)を起こします。壊死を起こした部分は脱落することで褥瘡の発生となるのです(図1)。


図1 床ずれの模式図


写真1 飛節の褥瘡


写真2 大腿部の褥瘡

ですから褥瘡は圧迫による血行障害によって起こる、組織の無菌的壊死と言えます。余談ですが、笑点で長く司会を務めていた歌丸師匠が体調不良で入院しているときに褥瘡に苦しんだそうですが、彼は異常に痩せているため筋肉や脂肪が少なく、普通の人よりも褥瘡になり易かったのだと思います。痩せすぎというのも考え物ですね。
話を牛に戻しますが、もちろん牛にも褥瘡はあります。写真1は飛節の写真2は大腿部の褥瘡です。これらの牛は蹄が悪く寝てばかりいたため飛節や股関節に褥瘡ができてしまいました。牛の場合も回りよりも骨が飛び出ているような飛節や股関節の周囲部によく見られます。
なぜ、ここで褥瘡の話をしたかというと、蹄底潰瘍は褥瘡と発生の仕方が非常に酷似しているからです。蹄底潰瘍は細菌感染による蹄病だと勘違いしている人が良くいます。私も恥ずかしながら、つい数年前まで勘違いしていたうちの一人です。診療中に蹄底潰瘍を見つけた際に、『何か尖った石でも踏んだんだね。』と言う畜主さんに、『そうですね。』と答えていました。確かに何かを踏むことによって蹄に炎症や化膿ができる蹄病もあります。しかし、それは化膿性蹄皮炎(かのうせいていひえん)という別の蹄病です。蹄底潰瘍は血行障害によって起こる蹄真皮の壊死による蹄病です。その血行障害がなぜ起こるのかについてはまた来月お話しします。

byとある獣医師

2017-3-18 | Leave a Comment

九度山祭 雪合戦に参加しました

平成29年3月4(土) 名寄ピヤシリスキー場で九度山祭 雪合戦が行われ参加しました。

結果は入賞とはなりませんでしたが、楽しく参加させていただきました。








Canon EOS Kiss X2
photo by ryota

2017-3-6 | Leave a Comment

チーズの種類



チーズは製法により、大きく分けてナチュラルチーズとプロセスチーズがあります。
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱溶融して、いろんな形に固めたもので、保存性もよく、一定の味が楽しめます。ナチュラルチーズは、乳酸菌が生きていて、いろいろな製法により、バラエティ豊かなチーズがあり、それぞれの風味が、熟度によっても楽しめます。

1.フレッシュタイプ
一般的には、熟成させずに、原料乳を乳酸発酵させたり、凝乳酵素(レンネット)を加えて脱水したものです。
ヨーグルトとも似ていますが、違いは乳清(ホエー) を漉すことです。
代表するチーズ:フロマージュブラン、カッテージチーズ、リコッタ、モツァレラなど。

2.白カビタイプ (軟質)
白いカビの表皮を持つチーズです。ミルクを凝乳酵素で固めチーズに加塩した後、白カビを吹き付けて(ミルクに白カビ菌をさきに入れる場合もあります)熟成していきます。
白カビがタンパク質をアミノ酸に変える働きでチーズの熟成を促して味わいを深めていきます。
代表するチーズ:カマンベール、ブリ・ド・モー、クロミエなど。

3.青カビタイプ (軟質、半硬質)
ブルーチーズは最初にミルクに青カビを混ぜ込んだり、型詰めのときに植えつけて熟成させます。ピリっとした塩味と独特の香りがあります。
代表するチーズ:ロックフォール、ゴルゴンゾーラ、ブルースティルトンなど。

4.ウォッシュタイプ (軟質)
チーズを熟成させる際、チーズの表面を塩水やその土地によってアルコールで洗うことから「ウォッシュ」と呼ばれ、ウオッシュしたやわらかめの チーズをいいます。熟成が進むにつれ、表皮はねっとりと茶褐色 になり、特有の強い香りを放ちますが中はクリーミーで濃厚です。
代表するチーズ:エポワス、マンステール、ポン・レベック、タレジョなど。

5.山羊・羊 (シェーブル & ブルビ) タイプ (軟質、半硬質)
シェーブルとは山羊乳で作られるチーズです。中には乾燥を防ぐために灰をまぶしたのもあります。色は白く、酸味があります。 熟成するにつれ、ほっこりとし、しっかりとした濃厚なお味になります。ブルビは羊乳タイプのチ-ズです。シェーブルよりクセが少なく、まろやかな味になります。
代表するチーズ:サントモール、クロタン・ド・シャヴィニョルなど

7.ハード (加熱圧搾) タイプ (硬質、超硬質 水分40%以下)
最も長期保存がきく大型チーズです。カード(凝乳)を加熱し、細かくカットすることで水分がさらに抜けさらに強く圧搾したもので、水分量が非常に少ないです。
長い熟成期間にしっかりと旨味がつまり、深みのある味わいになります。
代表するチーズ:コンテ、グラナ、パルミジャーノ・レジャーノなど。

参考文献:世界チーズ商会株式会社
写真素材:ゆんフリー写真素材集

2017-3-4 | Leave a Comment

牛乳の種類



・成分無調整と成分調整牛乳の違いって?
成分無調整とは、読んで字のごとく製造工程で成分を調整していないもの。いわゆる牛乳はすべて「成分無調整」です。一方、平成15年に食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(以下、乳等省令)が改正され、<種類別>成分調整牛乳が新設されました。成分調整牛乳とは、生乳から水分、脂肪分、ミネラルなど、乳成分の一部をとりのぞいて、成分を調整した牛乳のこと。無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分をのぞいた成分)は8.0%以上と決められています。乳脂肪分の規定はありませんが、市販されているものは1.5 %を超えるものとなっています。

・成分調整牛乳の仲間は?
遠心分離によって脂肪の一部を除去し、牛乳よりも脂肪を抑えたものや、水分の一部を除去し、牛乳より成分が濃厚なものなどがあります。

低脂肪タイプ:脱脂粉乳などを加えて、脂肪分を少なくしたタイプです。一般的に、乳脂肪分は1.0〜1.5%、無脂乳固形分8.5〜10.0%のものが多いようです。牛乳よりも低エネルギーですが、脱脂粉乳などを加えているので、たんぱく質やカルシウムは多く含まれています。「脂肪は少なく、カルシウムはしっかり摂りたい」という方にぴったりです。

濃厚タイプ:生乳に濃縮乳、クリーム、バターなどを加えたものです。脂肪、たんぱく質、カルシウムなどの各成分も多いので栄養価も高く、風味も濃厚です。乳脂肪分は4.0〜4.6%、無脂乳固形分8.5〜10.5%のものが一般的。「コクのある牛乳が好き!」という方におすすめです。

乳製品以外のものが入れば乳飲料
牛乳に、乳製品以外のミネラル、ビタミン、コーヒー、果汁などを加えた飲み物のことです。「乳等省令」による成分の規定はありませんが、「飲用乳の表示に関する公正競争規約」によって、「乳固形分を3.0%以上含むこと」と決められています。ちなみに牛乳の乳固形分は約12%。乳飲料には、これと同程度のものから1/4くらいのものまであり、次の三つに分類にされます。

栄養強化タイプ:カルシウムを加えたものが多いようです。また鉄、ビタミンD、E、食物繊維、オリゴ糖など、本来は牛乳に含まれていないもの、または少ない成分を加えたものもあります。たんぱく質は牛乳よりも多く、脂肪は少ないものが主流です。

し好タイプ:コーヒー、果汁、甘味などを加えたもの。カフェラテ、ミルクティ、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳などがこの仲間です。

乳糖分解タイプ:日本人には、牛乳を飲むと「おなかがゴロゴロする」という人が多いといわれています。その原因である、乳糖の一部を酵素で分解した、おなかにやさしい乳飲料です。乳糖がグルコース(ぶどう糖)に分解されるので、甘味があります。


参考文献:株式会社 明治
写真素材:GATAG フリー素材集 壱

by RIMU

2017-2-25 | Leave a Comment

牛乳のもつ不思議な働き



ミネラル・キャッチャーとは、牛乳の含まれているカゼインが分解されてできる、カゼインホスホペプチドのこと。カゼインホスホペプチドには、ミネラルと結びつき、その吸収率を高めるという興味深い働きがあります。

牛乳のたんぱく質であるカゼインは、体内で分解されるとカゼインホスホペプチド(CPP)という物質を生成します。カゼインホスホペプチドは、牛乳のみならず、ほかの食品に含まれるミネラルとも結びつきやすく、その結果、ミネラルの吸収率を高める働きをします。
鉄分は、赤身の肉やレバー、大豆、プルーンなどの食品に多く含まれていますが、吸収率がよくありません(動物性食品のヘム鉄で20%程度、植物性食品の非ヘム鉄では数%)。

しかし、牛乳と一緒にそうした食品をとると、カゼインホスホペプチドの働きによって、鉄分の吸収率が高まります。牛乳そのものには鉄分がほとんど含まれていませんが、ほかの食品の鉄分吸収を助ける不思議ともいえる働きをするのです。
カゼインホスホペプチドは、鉄分にかぎらず、多くのミネラルと結びついて吸収を助ける働きをするので、「ミネラル・キャッチャー」とも呼ばれているみたいです。

参考文献:株式会社 明治
写真素材:素材のプチッチ

by RIMU

2017-2-18 | Leave a Comment

とある獣医師の独り言47


二月になりました。今年はいつもの年よりかなり早く一月下旬に流氷がやってきました。紋別や網走よりも早く稚内の宗谷岬に接岸したそうです。これは観測史上初の事態だそうで、これも異常気象の一つなのかもしれませんね。流氷は様々なプランクトンや栄養素を氷漬けにして北海道まで運んでくるため、オホーツク海を豊かにしてくれると言われています。しかし、流氷の上を渡ってくる風は非常に冷たく、また海が氷で閉ざされることにより、内陸的な気候になることで朝晩の冷え込みが厳しくなります。ますます外に出るのが億劫になってしまいます。まだ二月ですが春が待ち遠しいです。では本題です。
先月は蹄底潰瘍の原因は蹄の構造によるという話までしましたが、その続きからです。
いわゆる蹄(ひづめ)は外側の蹄壁と底の部分にあたる蹄底、そして蹄壁と蹄底をつなげている白線によって構成されています。蹄壁は我々人間でいうところの爪にあたり、皮膚と蹄壁の境目の蹄縁角皮という部分で作られます。一方で蹄底は人で言えば指の腹の皮が非常に固く肥厚したもので、蹄底の内側にある蹄真皮という部分で作られます。そして、蹄壁と蹄底を強固に結合している部分が白線になります。
さらに蹄の内部を見ると、大まかに蹄骨と呼ばれる骨と伸腱(しんけん)と深屈腱(しんくっけん)と呼ばれる二本の腱、さらに蹄球枕(ていきゅうちん)で構成されています。伸腱は蹄を伸ばすための腱、屈腱は蹄を曲げるための腱です。我々が指を伸ばしたり曲げたりするのをイメージすると分かり易いと思います。そして、蹄球枕は蹄骨や蹄真皮を床からの衝撃から守るクッションの役割をします。図を見ると分かるように、蹄骨は蹄の前方は蹄葉を介して蹄壁に付着しているものの、後方はどこともくっついてはいません。蹄骨の後方は腱の付着部(図の赤〇)で深屈腱に釣り上げられながら、蹄球枕に浮いているような状態です。この不安定な蹄の内部構造が牛の蹄底潰瘍の誘発の最大の要因になっているのですが、この続きは次回にお話しします。
お付き合いありがとうございました。


蹄の構造(フットケアガイドより引用)


蹄の内部構造(フットケアガイドから引用 一部変更)

by とある獣医師



2017-2-10 | Leave a Comment

カルシウムをとるなら・・・・・


牛乳は、ほかの食品と比較すると、カルシウムの消化吸収率が高く、効率良くカルシウムをとることができます。チーズなどの乳製品もカルシウムが豊富です。

カルシウムは、もともと吸収されにくい栄養素です。カルシウムを豊富に含む食品について消化吸収率を比較すると、牛乳40%、小魚33%、野菜19%となっていて、牛乳がもっとも優れています。牛乳に含まれるカゼインや乳糖には、カルシウムの吸収を助ける働きがあることが、消化吸収率の高い理由の1つと考えられています。

また、牛乳にはミネラルの1つ、リンが含まれています。丈夫な骨をつくるには、カルシウムとリンの比率が重要ですが、牛乳には理想的とされる2〜1:1の比率で含まれていることも、牛乳の優れた点です。
そしてもう1点、カルシウムは体内でつくることができないので、毎日の食事から継続して摂取する必要があります。牛乳や乳製品は、そのままでも、また調理をしても食べることができるので、簡便かつ効率良くカルシウムを摂取するのに最適です。

ちなみにヨーグルトやチーズなどの乳製品では、発酵過程でカルシウムが乳酸と結合することで、より消化吸収率が高くなります。また、100g当たりのカルシウムの量も牛乳の約100mgに対して、ヨーグルトには110〜130mg、プロセスチーズでは630mgも含まれているそうです。

参考文献:株式会社 明治
写真素材:GATAG|フリー素材集 壱

byRIMU 

2017-1-29 | Leave a Comment

牛乳はビタミンも豊富


牛乳には、ビタミンCは少ないものの、そのほかのほとんどのビタミン(脂溶性ビタミンのA、D、E、K。水溶性ビタミンのB1、B2、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、B12など)が含まれています。
とくに豊富なのが、ビタミンA(レチノール)とB2です。

ビタミンAは、活性酸素の発生を抑え、細胞の老化を防ぐ働きがあり、アンチ・エイジングには欠かせないビタミン。不足すると、視力の低下や肌のかさつき、抜け毛などが起こりやすくなります。また、ビタミンAには、免疫機能を高め、感染症などを予防する働きがあることもわかっています。

もう1つのビタミンB2には、細胞の再生や脂質などの代謝を促進する働きがあります。皮ふや髪、肌などを健康的に保つ「美容ビタミン」として知られています。また、脂質をエネルギーに変換するので、脂肪分の多い食事を好む人や、肥満の予防・解消には不可欠のビタミンです。

ビタミンAとB2は、レバーやウナギなどに多く含まれています。しかし、毎日続けて摂取することを考えると、手軽に飲むことができる牛乳はとても身近な補給源だといえます。

また、ビタミンは単独で働くほかに、数種類の相互作用によってより高い機能を発揮します。多くのビタミンを含む牛乳は、この点でも優れた食品だそうです。

参考文献:株式会社 明治
写真素材:ピクト缶

by RIMU

2017-1-22 | Leave a Comment

とある獣医師の独り言46

新年あけましておめでとうございます。今年も蹄と餌の話を中心に分かり易く楽しいコラムを目指していきますので、フットケアミーティングと共によろしくお願いします。
今月からはSARA(亜急性ルーメンアシドーシス)が巻き起こす蹄病、蹄底潰瘍です。

蹄底潰瘍とは

牛の蹄病でよく聞く病名ではありますが、蹄底は蹄(ひづめ)の底ですからわかるとは思いますが、潰瘍とは何でしょうか?漢字の意味的には
潰:つぶれる、崩れる
瘍:傷、できもの
つまりは体の一部が崩れてできた傷という意味です。一般に潰瘍は皮膚や粘膜よりも深くできた傷のことを言います。逆に傷が皮膚や粘膜など浅い部分に限局している場合は糜爛(びらん)と言います。
日常よく耳にする潰瘍には胃潰瘍、十二指腸潰瘍、角膜潰瘍などがありますが、患った方もいらっしゃるかと思いますがいずれも強烈な痛みを伴います。
潰瘍のできる原因は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の場合には、胃酸過多・胃や腸を守る粘液不足・ピロリ菌感染による胃粘膜の損傷などが言われています。牛にも四胃潰瘍や十二指腸潰瘍は時折見かけられ、四胃変位の手術の時に潰瘍がある牛に出会うこともあります。牛のピロリ菌感染というのは聞いた事がありません。原因は分娩時や餌や環境の変化によるストレスが原因とされています。


ピンクアイに罹患した牛

一方で角膜潰瘍は細菌感染が原因とされています。牛でみられる角膜潰瘍と言えばピンクアイです。牛は写真のよう黒目が白く濁り涙を流し続けます。放牧牛に多いことから発見が遅れ失明することもしばしばあります。原因はモラキセラボビスという細菌をハエやアブが伝播することです。治療としては抗生物質(乳房炎軟膏)の点眼が一般的ですが、モラキセラボビスは大腸菌の仲間ですのでペニシリンは効果がありませんので注意してください。余談ではありますが、先日私も角膜潰瘍を患いました。まぶしさで目が開けていられずまた閉じていてもチクチクと刺すような痛みが眼球に起こり、牛の辛さが少しは理解できました(笑)。もちろん牛ではないのでモラキセラボビスの感染ではなく、コンタクトとの間に挟まったほこりによる眼球の傷に細菌感染が起こったためでした。皆さんもコンタクトの扱いには注意しましょう。
話が蹄の話から大きく横にそれてしまいましたが、では、蹄底潰瘍はどうでしょうか?結論だけ言いますと、同じ潰瘍でも胃潰瘍や角膜潰瘍とは全く原因が異なります。問題は蹄の構造にあります。
続きは次回に今月は以上です。
お付き合いありがとうございました。

by とある獣医師

2017-1-14 | Leave a Comment

新年のご挨拶

関係各位

~謹賀新年~
昨年も格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年もスタッフ一同、皆様にご満足頂けるサービスを、畜牛には快適で安心できる削蹄を心がける所存でございますので、
何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。
皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を心よりお祈り致します。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成29年 元旦


株式会社 菅原道北削蹄所 菅原洋充 

2017-1-1 | 2 Comments

上田削蹄師、冬の北海道上陸

12月6日~14日まで上田指導級にお手伝いいただきました。
過酷な冬の北海道での削蹄、忙しい中有難うございました。
そんな中でのヒトコマ



photo by sugaWara

2016-12-19 | 3 Comments

とある獣医師の独り言45



12月になってしまいました。フットケアミーティングの準備を言い訳にこのコラムを一か月さぼってしまいました。申し訳ありません。今月からまた一か月に一度更新できるように頑張っていきますので、お付き合いお願いします。
さて今月からは削蹄所のホームページにふさわしく、SARA(亜急性ルーメンアシドーシス)が引き起こす蹄への悪影響についてお話しします。蹄の疾患は様々ありますが、どの蹄病にも多かれ少なかれSARAは影響を与えます。その理由として考えられることは、1、栄養失調になること。2、ルーメン微生物の死滅による血行障害が起こること。3、ルーメン微生物のバランスが崩れること。4、軟便(下痢)になることがあげられます。

◎蹄に対するSARAが及ぼす悪影響

1、栄養失調
正常な牛はルーメンに生命維持に必要なエネルギー(ブドウ糖)の約70%とたんぱく質の約50%を依存しています。蹄を構成している主成分はたんぱく質であり、蹄を生成するための細胞分裂に必要なエネルギーはブドウ糖であることから、SARAになればまともな蹄を形成できなくなり、蹄疾患へとつながります。 

2、ルーメン微生物の死滅による血行障害
SARAはルーメン内が酸性化することにより、酸に弱い菌が大量に死滅します。死亡する菌の中には大腸菌の仲間も存在するために、血液中にエンドトキシンと言われる毒素が流出します。この毒素の特徴は血管を詰まらせることで血液の流れを阻害します。血液が流れなくなれば、蹄でまともな角質が作られることはなくなり、蹄疾患へとつながります。

3、ルーメン微生物のバランスが崩れる事
ルーメン内で酸に弱い菌が死滅し続けると、酸に強い乳酸産生菌:ストレプトコッカスボビス(レンサ球菌の一種)が増えていきます。この菌は大腸菌の仲間とは違いエンドトキシンは産生しませんが、エキソトキシンという別な毒素を産生します。難しい話は置いておいて、この毒素は角質と真皮の結合を破壊します。破壊された部分は出血を起こすことで様々な蹄病を引き起こします。

4、軟便(下痢)を起こす
SARAは消化管内で腸管を刺激するために下痢を引き起こします。牛群全体が下痢をすれば牛床は糞でドロドロとなり、蹄は水を吸い柔らかくなります。柔らかくなった角質では牛は正しく体重を支えることができず、蹄病の発生を招きます。さらにSARAの牛の便からPDDの菌が検出されたという報告もあります。ですから、SARAはPDDの蔓延にも大いに影響します。
このようにSARAと蹄病は密接な関係があることはわかっていただけると思います。
今月は以上です。来月から蹄の構造と蹄病の発生原因のおさらいをしながらSARAとの関係を見ていきたいと思います。
今月もお付き合いありがとうございました。

by とある獣医師

2016-12-19 | Leave a Comment

2020 菅原道北削蹄所|北北海道を幅広くエリアカバーする牛削蹄所です . | Blue Weed by Blog Oh! Blog